華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-13)、下飯坂菊馬、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11)(12)(13)、花堂純次(6-10)、福田真治
井村次雄



第13話
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柳子は一也からの手紙を読む。そこには血を分けて助けてくれた
事に対する感謝の気持ちと、自分の気持ちに正直になるという
一也の気持ちが綴られていた。葡萄園で明日の午後に待っている
という。そこに妹の琴子が紅茶を持ってやってくる。琴子は
手紙を持ってきた一也の目はキラキラと光っていて、あの方は
柳子に恋をしていると告げる。
そんな中、柳子の元に父・景清がやってくる。
父は柳子が母に逆らったことを懸念していた。柳子の気持ちは
分かるとしながらも、母だって柳子のためを思って縁談を薦めた
事を告げ、そんな母の気持ちを汲まないとダメだという。

それを受けて柳子は母の元に行き、言い過ぎた事を謝罪。
母もまた柳子に手を挙げた事を後悔しているとし、仲直りしま
しょうと語る。母は明日、鳥彦のおばさまから招待の声が
かかっている事を告げ、無理に縁談を薦めることはないので
付き合ってみてダメならば断れば良いと語る。

柳子は一也に、以前二度と会わないと申し上げたとして断りの
手紙を書こうとするがなかなかそうする事が出来なかった。

翌日馬を走らせる柳子は一也が待つ葡萄園の小屋へ。
一也は来てくれるとは思わなかったと告げると、柳子もまた
来るまいと思ったことを語る。でも一言あなたの口からお礼の
言葉を聞かないと気が済まなかったという。
一也はこれまで自分はどうかしていたとし、貴方の血が俺の
命を蘇らせたのに、済まないことをしたと謝罪。自分は何度も
柳子の夢を見て、その中で俺は貴方の前でひれ伏し涙していた
という。喜びであり感謝の涙。あなたは夢の中ではマリアだった
とし、命を救ってくれたという。それなのに貴方の前では意地を
張ってしまうとすると、柳子もまた同じで素直になれなかった
事を告げる。今は心が澄み渡っているとし、貴方の血が俺を
変えたのだとすると、二人はキスをして、柳子をベッドへと
運ぶ。

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一也は柳子から血を分けて助けられた事を受けて、素直になろう
と考える。一也が素直に気持ちを打ち明けると、柳子もまた
自らのこれまでの態度を改め、急速に関係は縮まっていくが・・

まさか一気にベッドインする関係にまで至るとは思わなかった。
一度張りつめた緊張感を緩めて相手にその身を委ねると、こんな
ものなのかな。

ただその状況から一転して、一也の過去の全てを柳子に伝えて
いくことになろうとはね。
柳子の存在が、一也と景清の間に立ってどんな役割を果たすのか
楽しみなものがある。

一也の母に関しては、目新しい事実が明らかになることもなく
これまで知り得ていたことを柳子にぶつけただけだったので
それ程驚きはなかったけど、一也が最後にその仇の相手とは
景清だとした後の、柳子のリアクションが今回の興味だったの
かもしれない。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の執事)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 (タカの息子)
巴 …… 吉沢ゆかり

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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