華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-15)、下飯坂菊馬、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)、花堂純次(6-10)、福田真治
井村次雄



第15話
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柳子は一也から朝倉家は母の敵である事を聞かされ、それを
受けた柳子は、家族が集まっている前で、鳥彦の気持ちを受け
入れる事を告げ婚約する事を告げる。圭吾が葡萄園の全権を
景清から託されたことでその祝いをしようとして集まっていた
が、目出度い話だとして景清も喜ぶ。
琴子は柳子に対して、姉の本当の気持ちはよく知っているとし
本当に良いのか?と問い、無理すると後悔するとするが、柳子は
自分は華族の娘であり、朝倉の跡取りとして当然のことをした
までだと告げる。
婚約宣言に一番喜んでいたのは母・貴久子だった。柳子はやはり
私たちの娘だったのねと景清に告げると、久しぶりに貴久子の
喜ぶ姿を見られたと告げる。仲人捜し、結納の日取り、婚約の
取り決め、そして柳子の卒業を待って結婚式だと告げる。

一也は来るべき決戦に備えて現金を揃える。
山下は現在土地を購入しても戦争に出もなったら大変なことに
なるとするが、戦争は逆に金儲けのチャンスであり、軍事工場
や軍馬の施設にすれば良いという。

そんな一也の元に圭吾がやってくる。
圭吾は一也に葡萄園から一切の手を引けと警告。三日間の猶予
を与えるとし、自分が葡萄園の経営を任されたことを語る。
しかし一也は口先だけで警告されても痛くも痒くもないとし
雲の写真を写しているような華族の人間に何が出来るのか?と
問う。これは華族とのら犬の戦争だとすると、一也は不適な
笑みを見せて、一匹の野良犬相手に華族全体のプライドを
かけるのかと呟く。

圭吾は景清の元に戻ると、一也の怨念はただならぬ者があると
して、一体朝倉家と彼の間に何があったのか?と尋ねる。
事実はあの男の誤解だとすると、話すべき時がくれば全てを
話すと告げる。圭吾は実家にも頼んで資金を用意させると告げる。

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柳子は一也は一時は気持ちを共にしたかと思えば、一也の中に
朝倉家に対する復讐心を抱いていることを知り、別れる事になる。
柳子は鳥彦との婚約を決断していくが・・・

展開を見ていると景清と一也の母の件は、一也の早とちりと
いう感じもするけど、取りあえず賽は投げられた形なので、
このまま衝突するしかないのかな。

戦争がこのドラマに於ける不確定要素として存在し、そんな現実
がどちらの味方になっていくのか。

圭吾や景清が一也と会うシーンが描かれたので、それだけで
興味深いものがあった。

一也の母は萩と命名されて朝倉家で勤めていた事を知る。

柳子と同様に景清もまた華族の義務と責任を背負って不本意な
人生を歩んでいる感じだけど、その事が今後明らかになって
いくのかな。

気になるのは、一也はもしかすると景清の息子だったりしない
のかなという事だけど、その辺に対する言及はまだ無い。
そうなる事に期待している自分がいるぞ。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人、"なすび経営")
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の執事)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
早川富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 (タカの息子)
巴 …… 吉沢ゆかり

ナレーション:中西妙子


内藤シゲジロウ …… 松村彦次郎
なすびの客 …… 田中孝雄、野口寛、天海武
マイ …… 松下真由子 (一也の秘書)


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