華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17)、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)、花堂純次(6-10)(16-17)、福田真治
井村次雄



第17話
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朝倉家では朝食前にラジオを聞いていると、臨時ニュースが
入り、日本軍が西太平洋でアメリカと英国軍に戦争を仕掛けた
事が報道される。きぬは慌てるが、貴方が慌ててもどうなる
ものではないとして貴久子に告げられる。貴久子は、こういう
時男の子を産まなくて良かったと思うというと、次女・琴子は
非国民だと思われますよと忠告する。
そんな中、父・景清が起きてくる。とうとう戦争が始まった
事を口にすると、戦争して勝てると思っているのかとし、早く
終わらせなければならないと告げる。

一也は山下と共にラジオを聞いていた。一也はちょっと興奮気
味。山下は彼にこれで葡萄園所の騒ぎではなくなったとし、
復讐は一時中断ではないか?とするが、一也は戦争でも容赦は
しないという。山下は人生を楽しんだらどうか?とし、こんな
人生ではつまらないと思わないか?と尋ねると、めいっぱい吉原
で楽しもうという。しかし一也は女を金では買わないとすると、
山下は復讐する相手の娘に惚れるなんてと呆れる。

現在はクリスマス時期だった。
戦争が始まり自粛ムードの中、朝倉家では逆に飾り付けをして
パーティーの準備をする。続々と招待していた令嬢だとが来る。
その中には、柳子の小学時代の友人・大島花土枝(カズエ)もいた。
柳子は彼女を圭吾に紹介する。圭吾は彼女のことを覚えており、
ロンドン大使館の娘さんであることを指摘する。花土枝は
母と私だけ先に帰国した事を告げ、ロンドンに2年パリに3年間
の海外生活をしてきた事を語る。
そんな中、鳥彦をやってくると、琴子はみんなの前で彼は姉の
フィアンセだと紹介する。

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ついに日本はアメリカ・イギリス軍と交戦状態に入る。
しかしそんな現実を前にしても、一也の朝倉景清に対する復讐心
が消えることもなく、復讐する事を誓う。

面白くできていたのは、景清が戦争反対の立場であるのに対して
軍国主義に染まっている鳥彦との対決の構図に有った事だと
思う。
アメリカのドラマなんかだと、時に政治論争が家族の間など
でも見られるけど、日本のドラマってあんまり主人公達が
政治について言及することが無いからね。

鳥彦は従軍記者として現地に行くことになった。

柳子の結婚がどうなるのかまたまた不透明な状況に置かれたこ
とで、一也にとっては延命措置になり得るけれど、戦争が
互いの未来をどう変えてしまうのかが、今後の興味だね。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の執事)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
早川富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 (タカの息子)
巴 …… 吉沢ゆかり

ナレーション:中西妙子


たね …… 長谷川純代 (下宿の世話人)
大島花土枝(カズエ) …… 佐藤眞浪
令嬢 …… 元松功子、中村三賀美


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