華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-18)、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)、花堂純次(6-10)(16-18)、福田真治
井村次雄



第18話
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戦地・マレー半島へ従軍記者として行くことが決まった鳥彦。
そんな彼と柳子は東京で一晩を過ごすことになる。
いざベッドに入り彼に抱かれるが、一也のことを思い出して
鳥彦の事を退けてしまう。どうしても一度消したはずの男の
顔が蘇ってくると柳子は苦悩する。
柳子は鳥彦に謝罪すると、彼は自分が何か勘違いをしていた事
を語る。人の心なんてそう簡単には自分のものにはならない事。
貴方の心にはボク以外の男が居るのですよね?と尋ねる。
そして南方へはいくなと嘘でも言って欲しかったとし、そうす
ればその男と決闘が出来たという。しかし柳子は急いでそれを
否定し、自分は人を好きになったことはないと告げる。それを
聞いた鳥彦は優しいですねとし、ボクは二度と帰られないかも
しれないのでそんなボクの心を傷付けまいとしてくれていると
告げる。しかし柳子はそんな事を言う鳥彦は嫌いだとして
部屋を飛び出してしまう。

帰宅する柳子。家には琴子の家庭教師を務めている花土枝の姿
も有った。こんなに早くに家に帰るなんて何かあったのだろう
と琴子は呟く。そして琴子は花土枝に対して、姉には鳥彦以外
に好きな人がいるのだと告げる。
琴子と花土枝は柳子の元に行く。柳子は平気そうな顔をしながら
銀座の町は年末なのに火が消えていた事を語る。琴子は鳥彦と
ケンカしたのでしょう?と問うと、柳子は激怒。何をそんなに
イライラしているのかしらと琴子は姉をまともに相手にしなか
った。
花土枝は柳子と二人っきりになると、恋の悩みは一人で抱えて
いるのは毒だと語り、なにが有ったのか尋ねる。すると柳子は
どうしても彼のことが愛すことが出来ず、心では決心したのに
ダメだったと告げる。

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戦地に行く前に柳子は鳥彦と一晩を過ごそうと考える。
しかしいざベッドに入って鳥彦に抱かれていると、彼のことが
一也の顔に思えて、どうしても愛せずにいる事が判明する。

一度根付いてしまった愛情は、なかなか割り切って切り離せず
結婚することの難しさを感じるものが有った。

柳子が友人に尋ねられた際に、一也のことを愛しているのか
分からないが、憎んでいるのは確かだとするシーンはとても
興味深い。
他人から聞けば眞逆の感情が存在していて何のことだか分から
ないだろうね。

一方今回は突然タカの夫が登場し始めた。
この人、何か政府相手に反戦運動でも起こしていたりしたのか
な。
5年間放置させられていたタカにとってはかなり複雑な心情が
存在していて、それを見事演じきった岩井友見さん。
正一が一也に懐いている現実が何とも切なく複雑なものが存在
しているな。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の執事)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
早川富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 (タカの息子)
巴 …… 吉沢ゆかり

ナレーション:中西妙子


たね …… 長谷川純代 (下宿の世話人)
大島花土枝(カズエ) …… 佐藤眞浪
タカの夫 …… 伊東達広
刑事 …… 加地健太郎


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