華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-22)、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21)(22)、花堂純次(6-10)(16-20)、
福田真治、井村次雄



第22話
--------------------------------------------------------
父・景清がスパイ容疑で捕まったことを受け、柳子は日比谷
クラブ
で元陸軍大将の肩書きを持つ北大路公爵と会う。
公爵は柳子の言いたいことは分かるとするが、この件で軍部や
警察に圧力をかけるのは無理だという。
シュミットと仲良く
していたのは事実だとし、私なりに手を尽くしてみたが無理だ
ったという。爵位の剥奪だけでなく、それ以上の事も覚悟しな
ければならないことを聞かされる。
柳子は出て行こうとすると、入り口には華族の夫人達が
大日本婦人会を組織していた。柳子の姿格好をを見て、親にして
この子ありだという。時局もわきまえずそんな格好をしている
のは華族としての恥だという。男爵の逮捕の件をどう弁解する
のか?と問われるが柳子は出て行こうとする。しかし逃げるのか
として目の前を立ちふさがられてしまう。

そんな中、
片岡男爵が現れる。片岡は婦人会の女性達にも顔が
広く、柳子を助けるために今日は彼女をイタリア大使館に
エスコートするのだとして店を出て行く。
柳子はお礼を言うと、片岡は先ほどの会話を聞いていて、愛国
者ぶって彼女たちは酷いことを言うと柳子を気遣う。
父親の件は災難でしたねと語ると、片岡は助ける方法がない
訳ではないという。自分は陸軍省に出入りしている事を告げ
口利きできる事を語る。
片岡は以前柳子にプロポーズしフラレはしたが、今でも気持ちは
変わらないとし、近々必ず吉報を持ってくると告げる。

柳子は帰宅すると母や圭吾に報告する。北大路公爵は力添え
してくれる事を約束したというと、母は北大路のことは全く
信用していないという。あの人は口先だけで自分のことを傷付
けてまで他人を助ける人ではないという。軍人相手に刃向かう
勇気など無いとの事。柳子は片岡にも頼んできた事を語ると
今度は圭吾が、片岡のことは全く信用に於けない人物だと語り
始める。

--------------------------------------------------------

景清が捕まり、柳子はなんとかして釈放のために口添えしてく
れる人物を探っていく。
しかし彼女が頼りにする北大路も片岡も何処か信用に於けない
人物だった。

景清の投獄だけでなく、まさかの鳥彦死亡の通知。
一也側でも山下に召集令状が出るなど、カオスな状態が訪れ
ている。

朝倉家を助ける人物が現れるのか。
圭吾の親自身も金持ちで影響力が有ると思っていたけど、その
辺から支援が回ってくることはないのかな。

景清は牢屋で食事を取らず、男爵らしくプライドを持って凛と
した態度を見せている。釈放される時は来るのかな。

今までが幸せすぎた。人間誰にも災難がくるものだけど挫けず
華族としての誇りを持って生きることが大切だという圭吾。
身を寄せ合って今の困難な状況を乗り切るしかないね。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
早川富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 (タカの息子)
巴 …… 吉沢ゆかり (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子


平沼 …… 中島元 (朝倉家の秘書)
北大路公爵 …… 近藤準
左近寺 …… 船場牡丹
看守 …… 伊藤智也
国防婦人会 …… 西美子
松平桂子 …… 林葉子


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system