華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-28)、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)、花堂純次(6-10)(16-20)、
(26)(27)(28)
福田真治、井村次雄



第28話
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柳子が景清のお骨を持ち出そうとしたときに母・貴久子に見つ
かってしまう。貴方は一也のことばかりを考えて私の気持ちを
一切考えていないとし、それを持って行くのならば朝倉家から
出て行きなさいと言われてしまう。それを受けて柳子は母の
悲しみを考えたらお骨を持ち出すことは出来ないと呟く。

そんな中、朝早くからレコードを聞いている柳子の元に、妹・
琴子がやってくる。琴子は母に黙ってお骨を持ってきていた。
私はいずれこの家を出て行くものだとし、何よりも柳子と一也
の味方だと告げる。昨日柳子と母の会話を偶然聞いてしまった
為に行ったことだと語る。

一也は憲兵によって連れて行かれる中、それとは入れ替わりで
柳子が店にやってくる。タカは柳子に事情を語る。麻布の連隊
に出頭を命じられたこと。柳子はタカにお骨を預け、一也が
戻ったら二人で一也の母の墓に納める事を告げる。タカは一也
の安否を心配するが、あの人は運の強い人だとして大丈夫だと
言い聞かせるのだった。

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柳子と一也が和解したものの、朝倉家は一也のことを決して
許そうとはしない。そんな中、一也は憲兵の小野田から、
スパイとしての素質があるとされて、彼にスパイとして活動
するよう強要する。もしも断れば最前線に送り込むと告げられ
るが・・・

取りあえず朝倉家と一也の関係に於ける冷却期間としては、
軍事的なエピソードが都合の良い形で現れ始めた。

柳子と一緒に母の母参りし、景清のお骨を墓に納めるのが
当面の共通する願いとして存在する。
それを行うのはもしかしたら最終話辺りの展開なのかな。

柳子と母・貴久子の間で激しい意見の対立が起こる。
華族としてのプライドを前面に出す母と、人を愛する心に
身分の差などはないとする柳子の主張。

貴久子に35年前のラブレターが見つかってしまうことで、そん
な二人の考え方の違いが露わになるが、景清の事を崇拝して
いる柳子も、父が手紙の中で富士乃に対して主張している様に
身分を捨てでも愛する人の元に走るのかどうか。

取りあえず一也が上手く生き残れるのかが当面の興味かも。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
早川富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 (タカの息子)
巴 …… 吉沢ゆかり (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子


平沼 …… 中島元 (朝倉家の秘書)
憲兵・小野田 …… 北村晃一 (大尉)


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