華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-32)、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)、花堂純次(6-10)(16-20)、
(26-30)
福田真治(31)(32)、井村次雄



第32話
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柳子はタカから電話で一也が昨晩家に来たことを聞いて翌日
タカの元に行く。一也は花を飾ってくれていたことに感謝を
示していた事を告げると、花に込めた祈りが通じたと喜び合う。
タカは戦争が終わるまで都落ちするとし、実家に帰省すると
いう。その間柳子に一也の部屋に時々訪れて掃除してくれないか
と頼む。柳子は快く引き受け鍵を受け取る。柳子は例え空襲を
受けてもこの家を守ると約束する。

家に戻る柳子の部屋にはカトレアの花が飾ってあった。
妹の琴子によると圭吾が姉の誕生日の為にプレゼントとして
用意した物だという。この花束にはプロポーズの意味合いが
含まれているのだと告げると、柳子は義兄も母もどうかしている
とし、花束を返すという。しかし琴子は断るにしても優しく
して欲しいと圭吾に対する気遣いを見せる。

圭吾の元に行く柳子。
花束に対してお礼を言う。柳子の23歳の誕生日、圭吾は日比谷
クラブで盛大なパーティーを開こうと言うが、この時局から
パーティーは辞めようという。圭吾は柳子に花の礼をいう
為だけに来たのか?と問われ、最近の柳子は様子が変だという。
圭吾は爵位を譲り受けたことで、自分には朝倉家の富と名誉
を回復する義務があるとし、それには柳子の協力が必要だと
いう。柳子のことは以前は妹として思い、鳥彦に託すことに
したが、昔から柳子のことが好きだったとして、鳥彦と二人で
居るのをみるだけで嫉妬していたたことを告白。しかし柳子は
そんな事は言わないで欲しいと頼む。

柳子は翌日もタカの店に行く。するとそこには琴子もついて
来ていた。跡をつけてきたという彼女は、この場所が一也との
逢い引きの場所だったのかと告げる。しかし柳子は一年近く
逢っていない事を語る。

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タカが疎開を決意する中、家のことを任された柳子は足繁く
店に通う。
そんな中、圭吾は貴久子たちに後押しされ、今まで我慢して
いた感情を柳子にぶつけていく。

親戚のお兄さんから突然好きだと言われる事への違和感が
存在するけど、時代性を考えると有る意味仕方がないのだろ
うか。

柳子の後ろを尾行してきた琴子の行動がちょっぴり驚かされた
事もあるし、琴子の行動を見るともしかして圭吾の事が好き
なのではないかと一瞬疑う物がある。
ただ柳子に対して嫉妬するような行動とか意地悪する行動は
見られないので、額面通りの仲良くの姉妹の姿が有るのかな。

まさかの柳子と一也の再会。
スパイという割には、一也も店に戻る回数が多くなってきたな。

あの緊迫感の中で愛を囁き合うのはちょっぴり心臓に悪い感じ
がする。今は男女が愛を語り合う時代ではないとする事実が
ちょっぴり切ないね。

さて一也と柳子の関係を見た圭吾はどんな攻勢に出るのか。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
早川富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 (タカの息子)
巴 …… 吉沢ゆかり (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子

平沼 …… 中島元 (朝倉家の秘書)


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