華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)、大久保昌一良(36)
(37)(38)(39)(40)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36)(37)(38)(39)(40)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)、福田真治(31-35)、井村次雄



第40話
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柳子と圭吾、結婚3周年とGHQ指定の建設企業として認められる
為に朝倉家で親交の深いものたちを招待して盛大なクリスマス
のパーティーが開かれる。
ケンプトン大佐はその席で、柳子と圭吾にキスすることを求め
るが、そんな盛り上がる中に突然一人の帰還兵がやってくる。
死んだと思っていた一也だった。柳子は思わずワイングラスを
落としてしまう。
圭吾は平静を装い、一也が無事帰国したことを祝い、自分と
柳子の結婚三周年であることを誇示する。それを聞いた一也は
驚きと共に柳子にその真意を尋ねると、柳子も結婚を認める。
圭吾は5年の間に何もかも変わったのだと告げる。

一也は失望して家を出て行こうとすると、柳子はそれを追いか
ける。一也はソ連軍の捕虜収容所に捉えられていたが、柳子に
会いたいが為に脱獄し、何度も生きることに絶望したがその
度に柳子のことを思い出したという。教会であげた結婚式は
一体何だったのか。何故約束を破ったのかと柳子を責める。
一也は今夜限りで何もかも忘れるとし、家から出て行くと、
柳子は泣き崩れるのだった。

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クリスマスの雪の降る日。
朝倉家のパーティー会場に一人の男が現れる。
なんと死んだと思われた一也の姿だった。しかし一也は柳子の
現状を知り失望する。

ありがちなパターンではあるけど、この失望感が一也にとって
生きる糧となり、再び朝倉に対して執念を燃やしていくことに
なるのかな。

戦場での一也の気持ちを考えると、ちょっぴり可愛そうな流れ
だったけど、柳子には柳子の言い分が有るわけだしね。

基本的に圭吾がしている阿漕な事業によって、今後幾らでも
転覆する可能性を秘めているし、一也が立ち直るきっかけと
なりそうな新たな飛田との出会いによって、どのようにして
再びのし上がっていくのか。

琴子を一也側に引き入れて朝倉家を混乱させていくと盛り上が
って行きそうだね。
早瀬優香子さんとても雰囲気のある女優さんだけど、今は
もう活動されていないのかな?

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子


飛田雄介 …… 黒沢年男
大川頭取 …… 久遠利三
通訳ハロルド …… 伊藤克信
ケンプトン大佐 …… ジェイソン・グレゴリー (圭吾と癒着)
キャバレーホステス …… 坂口順子、太田郁子、あみしまきみえ
遠藤靖子


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