華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-41)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36)(37)(38)(39)(40)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)、福田真治(31-35)、井村次雄(41)



第41話
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昭和23年12月、死んだはずの一也が戻ってくる。
しかし柳子からは貴方は遅すぎたと言われ、圭吾と結婚した事
を知らされる。

一也はその晩バーで泥酔した所で、
飛田という男性と激しく
殴り合う。殴り合うと二人の間に友情が芽生え、
"赤い河"
いうバーで飲み明かす。骨のある奴に会ったのは久しぶりだと
いう。大抵出兵し帰還した者達は感情のない目をしているが、
一也は違ったという。飛田は何があったのかは知らないが1日
も早く忘れろと語る。この戦争によって心に傷を負わない奴は
一人も居ないという。このままでは国がダメになるので生き
残った人物が復興させなければならないと語る。
飛田は土建屋をしているという。

飛田は一也に別の所で飲もうとし、
"なすび"に連れて行く。
久しぶりのタカの店。
一也が生きていたことを知るとタカはう嬉しさのあまり涙し
再会に喜ぶ。

一方ベッドで圭吾は柳子に早く子供が欲しいことを訴える。
上の空で聞いている柳子に対して、一也のことを考えていたの
か?と問うが柳子はそれを否定し、自分は過去ではなく未来の
事だけを考えているという。最近事業の楽しさが分かってきた
という柳子は、勝って勝って勝ちまくろうと語る。

一也は正一の仏壇に手を合わせると、タカは感謝する。
二度と戦争はごめんだと語るタカ。飛田も妻子を戦争によって
失ったという。何のために生きて帰ってきたのか分からなく
なったと語る。
兵役してから5年、何もかも変わったが、タカだけは変わって
いないと告げる。柳子の事はもう良いと一也は語る。

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一也は柳子に会いたくて必死に帰国するが、柳子は約束に反し
て結婚していることを知る。自暴自棄になっている所で、
一也は飛田と運命的な出会いを果たす。

タカとの再会にはちょっぴり感動的なものが有った。
タカの日本舞踊はこれで二度目かな。

一也にとって正一が死んでいることを知ったし、柳子も変わっ
てしまった事を受けて、タカだけは変わらない姿があることに
嬉しいのかもしれないね。飲み屋の女将はこうでなくちゃと
言った感じの典型的な役割だね。

柳子と結婚式を挙げた思い出の聖ミカエル教会もそのまんま
の姿で残っていた。教会くらい真っ先に立て直して欲しい
気もするけど、そこまで手が回らないかな。

まさかその教会で柳子と再会が有るとは思わなかったけど、
一応現在のスタンスを語り合えたことで、次のステップに
進めそうな感じだね。
一也の死亡報告書が届かなければ柳子もそんな決断はしてい
なかったと思うので、彼女にとってもも不幸な感じはする。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子


飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)


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