華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-43)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)、福田真治(31-35)
井村次雄(41)(42)(43)



第43話
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一也は飛田組で土建業に手を貸すことになる。
進駐軍のアパート建設の見積もりを作成する為に"なすび"で
仕事をしている一也に、タカはまたこの店の二階に来ないか?
とし、せめて食事だけはここに食べに来てくれという。それを
了承する一也。
そんな二人の前に柳子が現れる。
柳子はお願いが有るとし、見積書をみせて欲しいという。
この仕事は何としてでも譲って欲しいのだという。一也は
今は飛田組の人間ゆえに応じられない事を語るが、柳子はこれ
から暮らしていけるだけの金を払うという。金で仲間を売れ
という柳子に失望し、どうしてそんなになってしまったのかと
呟く。夜叉婦人と言われて耳や目を疑ったが、まさにそう
呼ばれるのに相応しいやり方だと告げる。何故そんなに金に
拘るのか?と問うと、私は二度と貧しくは成らない事を告げる。
貧乏は人の心を蝕むもので、誇りを失うことだと告げると、
こんな弱い物いじめのようなやり方をして何が誇りなのかと
告げる。ここにいるのは俺の愛した柳子ではなく別人だと
語る。男爵から教わった知識を使って飛田組に協力する事を
告げる。それを受けて柳子は、今日から私たちは敵同士だと
語る。

柳子は帰宅すると圭吾に報告する。
一也は昔のまま頑固で意地っ張りだと告げると、柳子を奪われ
た私のことが神速憎いだろうから、敵に手を貸すような行為は
無理だろうという。しかし柳子は商売に敵は付きものだとして
これから片岡に会い、協力を取り付けるという。

料亭"松本"で片岡に逢う柳子。
片岡は柳子の積極的姿勢に、朝倉産業を引っ張っているのは
やはり柳子の方だと語る。かつて柳子がお願いに来たのも
この料亭"松本"で有ることを告げ、何の因果がと呟く。

柳子は、早速ビジネスの話をする。進駐軍のアパート建設に
入札するのは9社。大手企業は一切参加しておらず、多くは
資金繰りに苦しむ中小の土建屋であること。柳子は金の力で
それら企業を言いなりにする為に傘下に収めようという。
そこで資金200万円が必要であること。抵当は私自身も含めて
朝倉産業という事でどうか?と告げる。手付けが欲しいという
片岡に対して、今日は心の支度が出来ていないので、次回に
その用意をする事を語る。

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一也は柳子が世間から夜叉婦人と呼ばれている事に違和感を
感じていたが、一也元に金と引き替えに情報を渡すよう申し
出てくる柳子の姿を見てそれを初めて実感する。

またしてもネタの人・片岡が登場。
黙っているとイケメンの人なのに、完全に役の中では笑い
の対象になっているな。
柳子も簡単に片岡のことを手懐けられると思っているようだ
けど、ちょっぴり危険かも。

取りあえず一也が柳子に対して、朝倉と戦う理由が出来た事
で、ドラマとしては見やすくなった。
ただ元の柳子に戻すという目的が出来た以上、何処まで彼女に
苦を味わらせる事が出来るのか。

タカと一也はとても良い関係だけど、男女の関係には成らな
いのかな。一度以前に酔ってタカさんを襲った事があったけど
今ならば十分良い関係になれそうな感じがする。

取りあえず進駐軍のアパートの件では朝倉に軍配が上がった。
次の多摩川堤防の入札では勝てるのかどうか。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子

飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
通訳ハロルド …… 伊藤克信
ケンプトン大佐 …… ジェイソン・グレゴリー (圭吾と癒着)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)

小池 …… 大谷一夫 (飛田組)
太田 …… 清水忠一
飛田組の若者 …… 北村学、大坪幸二、東尾祐、あくたけん


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