華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-44)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)、福田真治(31-35)
井村次雄(41-44)



第44話
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貴久子は柳子に対しておめでたの報告はまだなのか?と問う。
こればかりは神様に聞かないと分からないという柳子。
貴久子は琴子に対しても、そろそろ24歳なのだから相手を見つ
けて結婚するよう告げる。何故縁談が嫌なのかと問うと、仕事
の道具に使われたくはないという。母は私と景清は縁談で
結ばれたがとても幸せな人生である事を告げるが、私は母とは
違うという。
柳子は琴子に対して、仕事の道具とされる事を決めつけている
のではないかという。例えそうでも家のために協力してくれて
も良いはずだという。それを聞いた琴子は私まで夜叉婦人に
させるつもりなのか?とし、姉が外で金を稼ぐためにしている
事を知ったら母親は卒倒するだろうという。余計なことを話し
たら許さない事を告げる。金を持つことと誇りとは全く違う
事を琴子は語る。金を稼ぐことが如何に大変なことなのか
分かるのか?とし、貴方には何が出来るのかと琴子に尋ねると、
それならば私にも働かせてくれと訴える。元々柳子が通訳の
仕事をしている琴子を辞めさせたのである。姉は私を世間に
出して働かせることで、世間からの評判を聞かせたくないんで
しょうと告げる。すると柳子は激怒し、仕事を与えると告げ、
この封筒をある人に届けてくれと告げる。

琴子は
料亭"松本"で片岡に会うと、金の入った封筒を渡す。
片岡は琴子を見て暫く見ないうちに美しくなった事を告げる。
少し付き合ってくれという片岡は彼女に酒を飲ませる。
君は姉の見返りとしてヨコされたのだと告げると、琴子は
姉に対する不信感が更に増していく。約束は果たして貰うと
して片岡は琴子に襲いかかってくる。片岡の手を噛むと、その
隙に琴子は串を手にして自らののど元に突き立てる。辱めを
受けるくらいならば死ぬという。片岡は冗談だと告げるが・・

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柳子が琴子を片岡に差し出すことで、姉妹の間で完全に絆が
揺らいでしまう。

琴子の存在がここにきて大きく成りつつあるな。
「愛の嵐」でも長塚京三の妹役・芦川よしみが面白く利用
されたからね。
このドラマでもタカの店の二階に琴子が居座るとなると、
案外琴子は一也の事を好きになっていくのかも知れないな。

柳子は片岡の元に琴子を派遣したけど、一体どうしようとする
つもりだったのか。

朝倉男爵の意思を継ぐ物がいないとして一也は失望。
不思議なことに男爵と因縁の有った一也がそんな男爵の意思
を受け継いでいくのだから、何があるのか分からないね。
また琴子にしても、姉と妹の立場が完全に逆転してしまった
ような感じ。
あれだけ姉の事を尊敬していたのに、今では本当に軽蔑の
眼差ししか感じられない。

琴子が飛田組で働いていくことになれば、また展開としては
面白くなりそうだけどね。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子


飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
通訳ハロルド …… 伊藤克信
ケンプトン大佐 …… ジェイソン・グレゴリー (圭吾と癒着)
杉山 …… 遠藤憲一 (圭吾の秘書)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)

チンピラ …… 峰三太、菅野勝治
酒屋 …… 千賀安幸


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