華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-48)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)、福田真治(31-35)(46)(47)(48)
井村次雄(41-45)



第48話
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翌朝、タカはすっかり熱も下がり朝食を作る。まな板に包丁
が当たる音を聞き、一也も目覚める。一也は今日から例の工事
が始まるとした後、一也はタカに夕べの話を考えてくれと
告げる。仕事が軌道に乗ったらタカの田舎に行くこと。俺は
本気であり、結婚して欲しいとタカに告げる。夕べ一晩考えた
とし、帰国して待っていたのはタカだけだった事。
夕べ初めて暖かさを感じたとし、今まで抱いていたモヤモヤ
感をタカの暖かさで溶かしてもらったという。今日から生まれ
変わるつもりであり、生き直すのだと告げる。しかしタカは
こんな年上の女性と一緒になるべきではないとし、気持ちだけ
で十分だという。夕べはホントに幸せだったとし、でもそれと
結婚とは別だと語る。自分は一度結婚して捨てられた事で
二度と結婚はしないと誓ったとし、一也の人生はこれからだと
いう。私なんか足手まといになるだけだとし、二度とこんな事
は言わないで欲しいと告げる。

いよいよ工事が始まる。
一也は飛田に対して、相談したいことがあるので仕事が終われ
ば、BAR"赤い河"で話を聞いて欲しいと頼む。
一也は飛田に対して、タカのお陰で気持ちに踏ん切りがついた
事。そしてこれからは地に足をつけて生きる為にもタカと結婚
して過去の縁を切りたい事を語る。

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一度は断られたものの一也はタカに再度アタック。
しかしそれでもなかなかタカの意思は堅く、一緒になる事を
許そうとはしない。

飛田や琴子の援軍も有ったのに、それでもなかなかタカが"うん"
とは言わないもどかしい展開だった。
一也が新たに人生をやり直したい事、そして柳子との関係も
吹っ切っている事も明らかだし、柳子自身が何より結婚して
居る事実があるわけで、タカも容認してあげればいいのにね。

柳子は一也が自分のことを恨んでいると勘違いしていて、
彼女に刃を向けていると勘違いしており、ドラマとしてはその
辺の勘違いが面白く作用しているけど、一也自身が別の人に
プロポーズをしたと知ったときの柳子の姿がとても印象的
だった。

柳子も戦前はとても心の透き通った人だったけど、ついに
一也たちの事を血筋や教養などを指摘して、相手は卑しい人間
である事を告げる。華族の妙なプライド意識が憎たらしく感じ
るけれど、周りの元華族がどんどん破産している事実に、
そうでもしないと今の地位を保てないと感じているのだろうか。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子


飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
小池 …… 大谷一夫
太田 …… 清水忠一
飛田組の若い衆 …… 北村学、大坪幸二、東尾祐、あくたけん


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