華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-50)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)、福田真治(31-35)(46-50)
井村次雄(41-45)



第50話
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一也がタカと結婚式を挙げたことを受けて、圭吾は杉山と共に
"なすび"にやってくる。そして圭吾は結婚式のご祝儀を渡す。
一也が用件を聞くと、圭吾は神楽坂にこの店の二倍の土地があ
るのでそこで商売をやるべきだとし、この店を売って欲しいと
告げる。今ならば一万円置いていくとし、ここは朝倉産業の
ビルを建てるのだという。今ならば紳士的に話し合いで決めた
いと告げ、一也ならばどれが賢明な選択なのか分かるだろうと
告げる。しかし一也はそれを否定すると、必ずあらゆる手を
もって立ち退かせると圭吾は告げる。

一也はタカに結婚したばかりなのに騒動に巻き込んだ事を謝罪
する。奴の狙いは土地ではなく俺をはいつくばらせる事だと
いう。必ず彼らは卑劣な手段を使ってくる事を告げると、タカ
はどんな嵐に巻き込まれようとも一也の後に付いていくと
決めたことを語る。タカは何故柳子が結婚式に白いバラの花束
を持ってきたのか分かったとし、それでも昔の優しい柳子に
戻ることを信じているという。一也はタカに感謝し、どんなこ
とが有っても店とタカを守ると告げる。

タカによるとこの店は借地契約をしており、信濃屋が地主だと
いう。地主が土地を売ったら不味いことになると告げると、
タカは飛田に相談するか?と問う。しかし一也は飛田がこの事
を知ったら必要以上に心配して関わってくるだろうから内緒で
行おうという。
しかし店に飛田が佐野と一緒にやってくると、朝倉がこの界隈
の土地を買い占め、ビルを建てる為に立ち退きを迫っている
事を知る。この店だって立ち退きを迫られているのだろう?と
いう飛田は、俺に何故相談しないのかと告げる。

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いよいよ一也とタカは結婚式を挙げる。
しかし結婚式には柳子が現れたり、式後の二人の前に圭吾自ら
が現れる。朝倉家は、タカが働く"なすび"の土地を手に入れよ
うとしていたのだった。

圭吾はタカや一也を説得するよりも、地主を説得すべきなんじ
ゃないかと小一時間の話だった。
この二人に土地の権利は無いけれど、一応借地契約を結んでい
るので合意は必要なのかな。

土地の争いに関しては、「愛の嵐」でも最後にそのような
争いになったけど、一也たちに勝機は有るのだろうか。

一方一也達に有利な展開も訪れる。
今回はなんと言っても柳子の母・貴久子が柳子のしていること
を、伯爵夫人から聞いたこと。ハッキリとは言わなかったけど、
一応伝わったかな。でも今の貴久子の存在は柳子達の活躍の
上で成り立っている訳で、なかなか反対していくのも難しい
状態。今まで貴久子が柳子の思惑を挫こうとしてきたけど、
完全に立場は逆転したかな。

また琴子が飛田に惚れているであろう展開も、なんとなく
これまでの展開で分かっていた事だけど、タカと一也が結婚し
琴子が飛田の元で暮らすようになったことで、随分と関係が
近付いた感じだね。琴子がヤケドした時には手を取り合って
見つめ合うシーンになるかと思ったけど、流石にそこまでベタ
な展開には鳴らなかった。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子


飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
杉山 …… 遠藤憲一 (圭吾の部下)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
小池 …… 大谷一夫
太田 …… 清水忠一
飛田組の若い衆 …… 北村学、大坪幸二、東尾祐、あくたけん

佐野寛造 …… 三上剛仙 (かつて朝倉産業に倒産させられた人)
近くの住人 …… 米津高明
柳内伯爵夫人 …… 松風なる美
平山 …… 仲木隆司
木村 …… 大月秀敏


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