華の嵐 (1988年、フジテレビ、昼ドラ) 原作：長坂秀佳 脚本：田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35) 大久保昌一良(36-51) プロデューサー：松村明、福田真治、井村次雄 企画：出原弘之 音楽：奥慶一 演出：松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40) 花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)、福田真治(31-35)(46-50) 井村次雄(41-45)(51)

第51話
--------------------------------------------------------
飛田は信濃屋の主人と会おうとするが、先に朝倉圭吾が料亭で
接触してしまう。地回りのチンピラが店を警護していて逢うこ
とは出来なかったと一也たちに報告する。
またこの一帯の土地を保有する信濃屋が朝倉に土地を売ったと
決まったわけではないとするが、今から朝倉家にいき、どういう
話になっているのか聞きに行こうとと飛田は一也に告げる。

圭吾は帰宅し柳子に、あの土地を僅か200万円で手に入れたと
契約書を見せて大笑いする。柳子もまた伯爵夫人からモネの
本物の作品を僅か5万円で買ったと告げ高笑い。

そんな中、一也と飛田が朝倉家へやってくる。
二人はチンピラを使うなんて卑怯だとするが、圭吾はこれは
正式の契約書だとして二人に見せる。今ならば相応の立ち退き
料を払うという圭吾。一方柳子も一也に対して、今ならば結婚
祝いとして、あの店を言い値で買うと告げる。
しかし一也は絶対にそんなことはしないとし、現在あの一帯で
は8軒の店と長屋には13軒が入居していることを告げ、絶対に
出て行かない事を語る。ここに21件分の署名が有るという。
圭吾たちはお前達は住民を煽って事業の妨害をしようとしている
だけだと非難し、こんな署名は何の法的拘束力もないと告げる。
あの土地に住んでいない飛田が何故こんな事をするのか?と
いう問いかけに、権力者の横暴を見ていられないと告げる。
圭吾は味方のフリをしてあの土地を手に入れて飛田組の事務所
を作るつもりだろうと非難するが、飛田は私利私欲で動いている
のではないと告げる。
--------------------------------------------------------

いよいよ朝倉家は朝倉ビルを建設するために、タカが経営する
店"なすび"一帯を買い占め立ち退きを迫ってくる。住民たちで
一致団結してそれを防ごうとするが・・・

既に地主から土地の権利を買い取ったという事で、一也たちには
絶対不利の状況。
なんと言っても朝倉側では立ち退けば多少なりとも金を出す
事を告げているし、居住権が有るからと言って、地主の意向も
無視することは出来ない感じ。

唯一、朝倉の母が柳子のしている事に気がつき、新しい時代
の到来によって柳子が変わってしまった事を指摘した辺りが
どう左右していくのかが、希望として存在している。

住民の一人・佐野は、朝倉家が不利な状況の中では相当
朝倉家のプライドを踏みにじってきた人物みたいだし、なんだか
微妙な感じも受ける。