華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-52)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)、福田真治(31-35)(46-50)
井村次雄(41-45)(51)(52)



第52話
--------------------------------------------------------
圭吾の部下・杉山は住民の一人・佐野を朝倉家へと連れてくる。
佐野はかつて朝倉から佐野商事を潰された事を恨んでおり、
絶対に出て行かない事を語る。自分は全てを滅茶苦茶にされた
のだという。しかし圭吾は、佐野の妻・小夜が結核にかかって
いる事を知って、清里の療養所に入れてあげたらどうかと告げ
る。今、5万円を用意したとし、これだけ有れば療養所に入れ
小さな家も購入できるという。更に再起のチャンスを与えると
し、あの土地から一軒立ち退かせたら、その度に一万円を与える
という。すぐに10万円くらいは溜まるのではないか?と告げる。

琴子は"なすび"で料理を作り、タカと雑談する中で、夜回りから
帰ってきた一也。ここ何日も朝倉からの動きがないのは不気味
だという。
そんな中、飛田が血相を変えてやってくる。住民の一人・宮田
が荷物をまとめているというのである。ついに買収が始まった
と呟く。

一方その頃、土地の立ち退きの軒で圭吾はケンプトンからの
協力を得ることが出来たという。例え彼らが立ち退かなくて
も進駐軍のアパートを建設するという名目で立ち退かせてくれ
るというのである。しかもケンプトンは来月には大佐から少将
へと昇格する事が決まった事を語ると、柳子は祝いの席を設け
ようと告げる。

--------------------------------------------------------

ついに朝倉家は立ち退きのために様々な工作に出てくる。
そして住民の一人を買収して、一軒立ち退かせる毎に一万円
を振り込むと言われ協力していく。

やっぱり佐野の性根は腐っていたのね。
元々胡散臭い人物だっただけに、こうなるのもあり得るのかな
と思っていたけど、自分の利益の事しか考えていないゲスな
野郎だった。
ただいずれにせよ、立ち退きはしなければならないので、意固
地になるよりも、一番条件の良い条件を引き出せば良いのにね。

一人、また一人で立ち退いていく中で、その流れを止めることが
出来るのか。
しかも工事に関しては、飛田組に任せてくれるという事で、
飛田にまで有利な状況を投げかけてくる。

一方朝倉家では景清の七回忌が迫る中で、母は琴子と柳子に
和解し、家族で七回忌を行いたいようだ。
母・貴久子は一応柳子と和解した様だけど、その後再び不信感
を抱いていく。果たして貴久子が自ら琴子の元に行くことで
状況は変わるのか?

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子


飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
杉山 …… 遠藤憲一 (圭吾の部下)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
小池 …… 大谷一夫
太田 …… 清水忠一
飛田組の若い衆 …… 北村学、大坪幸二、東尾祐、あくたけん

佐野寛造 …… 三上剛仙 (かつて朝倉産業に倒産させられた人)
佐野小夜 …… 深谷みさお
近くの住人 …… 米津高明
平山 …… 仲木隆司
木村 …… 大月秀敏

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system