華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-60)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)(56-60)、福田真治(31-35)(46-50)
井村次雄(41-45)(51-55)





第60話
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一也は朝倉家の貴久子と長年の誤解が解けて和解した事で、
あとはタカと共に梅の臭いのするタカの生まれ育った田舎に
旅立つだけだと感じていた。
一也は一人で教会にいると、そこに三人の子供達が一也を
取り巻く。ここは俺たちの縄張りなので居たければ金を出せ
という。一也は微笑み、金が欲しいのであれば"なすび"に
まで取りに来いと告げ、三人を驚かせる。

一方柳子と貴久子。柳子は世間の冷たさを母親に告げ、誰一人
として手をさしのべてくれない事を語る。しかし貴久子は一人
手をさしのべてくれた人がいることを告げ、保釈金に使って
欲しいとして金を置いていってくれた事を語る。相手は一也だと
告げる。

一也は、新橋の土地一帯を新たに片岡が狙っている事を飛田組
で語る。
そんな中、柳子が飛田組にやってくると、二人で話をしたいと
一也に告げる。タカもすれ違いで飛田組にやってくると、夫は
何処か?と尋ねる。飛田達は話を濁してしまう。

柳子は一也に会うと保釈金を貸してくれたことを感謝する。
一也は柳子が素直に受け取ってくれたことが嬉しい事を告げ、
金は返さなくて良いので朝倉家の立て直しの資金にして欲しい
と告げる。柳子は貴方の気持ちが分かった事を告げ、私たちは
大切な物を忘れていた事を語る。しかしそれでもこれまでの
全てを否定するつもりはなく、私たちの考えの元で動いていた
事を語り、夫が戻れば新橋の土地の件は再開する事を語る。
ただしきちんとした事業家として正々堂々戦うことを告げる。

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一也の貸した保釈金の為に圭吾が保釈される。
圭吾は一也のせいで自分たちの立場が悪くなったのだとし、
より一層一也を憎んでいくことになるが・・・

朝倉家に変わり新たに片岡家が、飛田組に敵対する相手として
浮上し始める。いずれにせよ、新橋の土地は争いが起こるほど
に魅力的で金になる場所だという事が明らかだからね。

圭吾の一件は、ケンプトンが本国に強制送還された事で、
裁判に於いても証明が難しくなる様だ。不起訴になる可能性が
高く、圭吾自身が逮捕される可能性は限りなく低そうだ。

朝倉の崩壊により、貴久子と柳子の目が覚めたのとは逆に
圭吾は益々一也に敵意を燃やす。元々男性として朝倉家を
守るという使命感やら、柳子と一也の過去を知る分だけ、一也
を恨む動機は最後まで残りそうだ。
まさか身重の柳子にあれだけ手荒いまねをするとは思わなかった
けど、末期の朝倉家を象徴するものなのかなといった印象だ。

一方一也たちの前に戦争孤児になった子供達が現れる。
その中の一人は、タカの亡き息子正一に似ていることもあって
放っては置けなそう。
田舎で孤児院でも経営しそうな感じだけど、その辺のタイミング
が何時になるのか気になるね。

それと保釈金は、取りあえず裁判が終われば返却されるので
そんなに問題は無いんじゃないかという気がするね。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子

飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
杉山 …… 遠藤憲一 (圭吾の部下)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
小池 …… 大谷一夫
太田 …… 清水忠一
飛田組の若い衆 …… 北村学、大坪幸二、東尾祐、あくたけん


章吾 …… 大熊敏志 (正一とソックリの少年)
英次 …… 橘慎之介 (ボス的少年)
松男 …… 岡部裕之 (少年)
佳子 …… 高橋美樹 (少女)


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