華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-63)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)(56-61)、福田真治(31-35)(46-50)
井村次雄(41-45)(51-55)(62)(63)





第63話
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タカが片岡の息のかかるヤクザによって殺害されるも、依然と
して警察は片岡を検挙できずにいた。片岡と繋がっている後藤
組の仕業である事は明らかなのに・・・と若い衆は悔しがるが
そんな中、飛田組の一人が片岡が逮捕されていくのを見たとい
う。
一方一也は子供たちの為にご飯を作る中、飛田がやってきて
片岡逮捕の知らせを告げる。これで新橋の土地の件は解決する
だろうと飛田は告げ、一也に対してこの機会に正式に飛田組
に入らないかと誘う。しかし今はタカと夢に描いていた金のなる
丘、孤児の楽園を作りたい事を告げる。飛田はせめて東京で
作ったらどうかとするが、タカの故郷で行うことに拘りを見せ
る。しかし借金を返すまでは飛田組に居ることを告げる。

タカが亡くなってから初七日。
柳子はタカの墓にお参りしてくるとすると、貴久子は自分の分
も祈ってきて欲しいと頼む。人としての生き方を教えてくれた
人だと柳子。貴久子は柳子と圭吾の今後について気にするが、
あの人の生き方にはついて行けない事を口にする。
母は柳子の思うまま信じたように生きなさいと告げ、そして
自分の生き方に責任を取るのが人間の誇りだと語る。

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タカが亡くなるのと逆に柳子は人間としての心を取り戻す。
新橋の土地に関してようやく落ち着くかに思えたが・・・

片岡逮捕の知らせを聞いてようやく落ち着く展開になるかと
思えば、現実にはそう上手くは事が運ばない。

証拠がないと言われればそれまでだけど、この土地に放火
したり強迫していた杉山さえも現在野放しの状態だし、
片岡の件も結局の所、何の罪にも問われないのはかなり不満だ。
その内制裁的展開があることに期待しよう。

片岡が圭吾に圧力を掛ける辺りは展開としても面白く、
片岡が厚かましくも一也の前にやってきて金を置いていったり
重役待遇で招くと言ったりする辺りは、実にストレスを感じる
展開だった。

"ウチの人を頼む"と言って亡くなったタカの言葉を柳子は
どのように受け取っていくのか。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子

飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
杉山 …… 遠藤憲一 (圭吾の部下)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
小池 …… 大谷一夫
太田 …… 清水忠一
飛田組の若い衆 …… 北村学、大坪幸二、東尾祐、あくたけん

章吾 …… 大熊敏志 (正一とソックリの少年)
英次 …… 橘慎之介 (ボス的少年)
松男 …… 岡部裕之 (少年)
佳子 …… 高橋美樹 (少女)


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