華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-65)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)(56-61)、福田真治(31-35)(46-50)
井村次雄(41-45)(51-55)(62-65)





第65話
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度重なる片岡と須藤組の襲撃にしびれを来した飛田は、一也の
変わりにそれを止めようと片岡の事務所へ訪れる。
片岡は銃を付きだし飛田に銃口を向けるが、飛田はそれを交わ
して銃を取り上げようともみ合いになる。しかしもみ合いの
末に銃は暴発し、片岡に当たり彼は亡くなってしまう。
飛田は自分で警察に電話する。

須藤組に殴られた一也はようやく目が覚める。
琴子が一晩中付いていてくれたと子供達は語る。琴子は一也が
気がついた事を事務所に知らせてくるという。
事務所に戻ると未だに飛田が帰らない事を、琴子だけでなく、
飛田組の若い衆も気にする。

そんな中、警察から電話が鳴り飛田が片岡の所に乗り込んで
片岡を殺害したのを知る。飛田は正当防衛を主張しているとい
う。それを知った一也は俺のせいだと呟く。

警察の激しい取り調べを受ける飛田。飛田は正当防衛を主張し
銃など持っていない事を語る。そもそも殺害したのであれば
自首などしないという。須藤組が唯一の目撃者で、彼らは
飛田とは全く正反対の主張をし、無抵抗の片岡を殺したと語っ
ていたのである。

それを知った飛田組の若い衆は片岡の事務所に乗り込もうとす
るが、一也はそれを止める。

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一也が連日やられている事を受けて、飛田がそれを止めようと
して片岡の事務所に乗り込む。そこでもみ合いになり、飛田は
片岡の銃で彼を撃ってしまう。

飛田のした行為が正当防衛として認められるのか否か。

警察組織は戦後で機能していない中で、なかなか難しい事だと
思うけど、これまでしてきた須藤組の行為を訴えかければ
それなりの説得力が出て主張も通りそうな気がする。
それをしようとしないところにちょっぴりもどかしさを感じる
ところ。

片岡の末路は、彼らしい悲惨な幕引きだったかな。
折角金や権力が有るのにこんな形で人生が終わるなんて、
もったいないとしか言いようがないか。

飛田が不在の間にまとめ役としては、やはり一也の頼もしさ
が光るものが有った。一也の言葉に若い衆が耳を傾けるのも
これまでに信頼関係が築き上げられた証拠でも有るんだろうね。

そしてなんといっても今回、朝倉姉妹が仲直りしたこと。
まだ完全に信頼を回復するには時間が必要だろうけどね。

そして圭吾が相当追い込まれている状況が描かれた。
華族としての栄光を守るためにしてきた事は間違いだったのか
否か。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子

飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
杉山 …… 遠藤憲一 (圭吾の部下)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
小池 …… 大谷一夫
太田 …… 清水忠一
飛田組の若い衆 …… 北村学、大坪幸二、東尾祐、あくたけん

章吾 …… 大熊敏志 (正一とソックリの少年)
英次 …… 橘慎之介 (ボス的少年)
松男 …… 岡部裕之 (少年)
佳子 …… 高橋美樹 (少女)


深沢弁護士 …… 長沢大
熊谷夫人 …… 木村翠 (元華族)
立木 …… 杉崎浩一 (片岡の手下・大柄)
片岡の手下 …… 守島進、小林昭彦
刑事 …… 角間進


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