華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-67)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)(66)(67)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)(56-61)、福田真治(31-35)(46-50)
井村次雄(41-45)(51-55)(62-65)





第67話
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柳子は圭吾に離婚届を渡す。離婚してくれるよう要求すると
圭吾は子供じみたマネだとして離婚届を破ってしまう。何度
破かれても離婚の意思には変わりないとする柳子に対して、
何故分からないのか?と問う。柳子は圭吾に赤ちゃんが死んだの
は神が与えて天罰であると告げ、私はもう罪は犯したくないと
いう。圭吾がしている事を深見弁護士から聞いたことを語り、
このまま出資者に金を返済しなければ詐欺になる事を告げる。
集めた金はどうしたのか?と問うと圭吾は小豆相場に投資した
とし、これが成功すれば2倍、3倍に増やせる事を語る。
柳子はその件に関して一切口出ししないので離婚してくれと
頼む。一人になってどうするのかと問う圭吾は、一也の元に
行くつもりだろうと語り、裏切り者呼ばわれする。
考え直してくれと告げもうすぐ朝倉家に春が来ることを語る。
子供も死んで私たちは二人になり、柳子に子供が出来なくなった
今、朝倉家は最後だと語る。柳子はそこで初めて手術によって
柳子は自分が妊娠出来ない事を知る。母にその真意を尋ねると、
本当のことだと語る。

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圭吾は偽の寄付を募り、華族会館を造るとするが、実際には
その金を小豆相場に賭けて大損していた。柳子は何度言っても
耳を貸そうとしない圭吾に離婚届を差し出していく。

完全に柳子は呪縛から解き放たれた感じだけど、夜叉夫人時代
のツケは大きいだろうし、圭吾に至っては未だに他人を偽り
自らの利益のために走る姿がある。

柳子が神に祈り、全ての罪を受け入れる決意を見せる中で、
教会で出会った孤児の子供達と接する姿は、有る意味柳子の
今後を占いそうな出会いと言った感じ。

柳子は裁縫の腕が立つのか、古着を上手く子供服に替えていく。
これだけの芸が有れば当時の状況ならば相当助かるのではない
か。そして孤児を助けようとして施設を作ろうとしている一也
とはピッタリの関係だね。

それとは対照的に落ちるべくして落ちていく圭吾の姿。
未だに杉山は野放し状態だけど、今回別件で逮捕され、圭吾の
件で取り調べを行う。長年仕えてきた深沢弁護士との決別は
まさに朝倉家の末期的状態を実感させるな。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子

飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
杉山 …… 遠藤憲一 (圭吾の部下)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
小池 …… 大谷一夫
太田 …… 清水忠一
飛田組の若い衆 …… 北村学、大坪幸二、東尾祐、あくたけん


章吾 …… 大熊敏志 (正一とソックリの少年)
英次 …… 橘慎之介 (ボス的少年)
松男 …… 岡部裕之 (少年)
佳子 …… 高橋美樹 (少女)

深沢弁護士 …… 長沢大
耕太 …… 杉浦達也
孤児 …… 野坂研、松尾幸之助、海老名政志


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