華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-16)、下飯坂菊馬(17-35)
大久保昌一良(36-70)
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11-15)(21-25)(36-40)(66-70)
花堂純次(6-10)(16-20)(26-30)(56-61)、福田真治(31-35)(46-50)
井村次雄(41-45)(51-55)(62-65)





第70話
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一也は母親の墓参りをし、一緒に眠るタカとも話しかける。
いよいよ工事が終わったので、タカと夢に見ていた金のなる丘
を着手する事を語る。するとそこにお供えをする花を持って
柳子もやってくる。母は遍路の旅に出た事を語り、自分も一人
になって自分自身を鍛えるチャンスだと語る。
そこに子供達をやってくると、柳子にも一緒に金のなる丘に行
こうと誘う。しかしいけない事を語る。

工事が終わったこと、そして送別会のパーティーが朝倉家の屋敷
で開かれることになる。柳子は飛田組の社員たちに、今まで
争いで迷惑を掛けたことを改めて謝罪する。そして堤防工事が
無事終わったことを祝う。健康と明日のために乾杯の音頭を
取る。

パーティーでジャズを流すと、社員達はみな、柳子や琴子と
一緒に踊りたがる。
宴も酣、一也は一人会場を抜け出し、景清の仏壇の前にやって
くる。そして線香を上げると景清との過去を思い出す。

琴子は飛田にアメリカに行くことを告げ、帰国するのを待って
いて欲しいと語る。

柳子は一也の元に行くと、どうして自分のために生きるのでは
なく子供達のために生きる決心をしたのか尋ねる。
すると一也は自分自身の幸せなど小さいことで、世の中のみん
なが幸せになれば自分も幸せになれるのだと語る。

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いよいよ飛田組の堤防工事は完成。
一也は金のなる丘建設のために東京を離れることになる。
朝倉家では送別の意味を込めてパーティーを開いてみんなを
招待する。

ドラマとしての最後の問題は、どんな形で柳子が孤児の為、
そして一也と共に一緒について行くとする決意の流れを作るのか
という事か。
一番年少の耕太を使い母親を求める気持ちと、柳子の母性を
引き出すような流れを演出して、見事その流れに引き込んだ
感じだった。

貴久子さんは、ドロータもといきぬと一緒にお遍路の旅。
完成したら貴久子さんも呼ぼうという事だけど、一也達は
まだ開墾しているような状態だったね。それよりもこの土地
って購入できたのだろうか?

自分一人の幸せなど小さい事で、世の中が幸せになれば
自分も幸せになるとする一也の信念は立派な物だったね。

一也たちが目指したのは、金のなる丘という事だけど、鐘の鳴る丘
の事なのかと思っていた。少なからず教会が登場していたし、なんか
そういう街って笑顔が溢れるってイメージが有ったので。

さて来週からは「夏の嵐」のようだ。
似たような内容だし、見るべきかスルーすべきか迷うな。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の召使)

ナレーション:中西妙子


飛田雄介 …… 黒沢年男 (土建屋)
杉山 …… 遠藤憲一 (圭吾の部下)
初枝 …… 加藤幸子 (朝倉家の召使い)
小池 …… 大谷一夫
太田 …… 清水忠一
飛田組の若い衆 …… 北村学、大坪幸二、東尾祐、あくたけん

章吾 …… 大熊敏志 (正一とソックリの少年)
英次 …… 橘慎之介 (ボス的少年)
松男 …… 岡部裕之 (少年)
佳子 …… 高橋美樹 (少女)

深沢弁護士 …… 長沢大
耕太 …… 杉浦達也
孤児 …… 野坂研、松尾幸之助、海老名政志


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