君の瞳に恋してる!
(1989年1月期・フジ月曜9時枠)

脚本:伴一彦
音楽:羽場仁志
プロデュース:山田良明・大多亮
演出:光野道夫、河毛俊作、中野昌宏


第1話 
--------------------------------------------------------
福岡に帰省していた瞳は、東京行きの新幹線に飛び乗る。
指定席の隣には、偶然高校時代の友人・麻知子が座っていた。
更に同級生の照代も東京に戻る所だったことで、久しぶりに
三人が再会する。
ビュフェで食事をしながら互いの近況を話す。
瞳は女子大に通っており、麻知子はフリーター、照代は銀行で
働いているという。

大学の授業に出席する瞳は、遅刻してきた冴子と話し合う。
瞳はまだアパートが見つからない事を語る。冴子は彼氏・山下康
の友人で良い人が居るとの事で、瞳と引き合わせることになる。

瞳は道を歩いていると、鈴木元とぶつかる。ぶつかった拍子に
コンタクトを落としてしまい、道に這い蹲って探していると、
そこにスポーツカーに乗る森田茂樹が通りかかる。不自然な行動
を見せると瞳に話しかけ、コンタクトが無くなった事を知ると
一緒に探してくれる。彼が見つけてくれるが、お礼をいう間も
無く彼は車に乗って立ち去ってしまう。

代官山でワンルーム10万円以下!
不動産屋"タイカン地所"で、その条件で物件を探す瞳。
するとそこに先程肩がぶつかった元もアパートを探しにやって
くる。二人用のワンルームマンションが一部屋有ることを知り
見に行く。一ヶ月14万円。誰かとシェアすれば月7万円で借りる
事が出来るという。瞳も元もそこを借りると手を挙げるが、
瞳の方が現金を多く持っていたために、彼女に権利が渡る。
元は、瞳に一緒に住まないかと告げる。これも何かの縁だとい
うが、チャラチャラした男性とは住めないという。お茶に誘う
元を無視して立ち去る。元はせめて名前だけでも覚えておいて
と告げる。

瞳は喫茶店に行き、冴子と康に逢う。瞳は冴子に一緒に住まない
かと持ちかけるが、実家が厳しいので無理だという冴子。
康の友人で青学の二年生・宮下耕平がやってくる。康たちは
すぐにその場を立ち去り、瞳たちを二人っきりにする。

最初は違和感が有るが、徐々に話し合う内にうち解け合う。
耕平の趣味はモトクロスだと告げ熱心に語るが、フト気がついた
時、自分の話ばかりしている事を反省する。親近感を覚えたと
ころで店を出ようとするとき、エレベーターで耕平は瞳にキス
を迫る。私はそんなに軽い女ではないとして飛び出していく瞳。

翌日、銀行で働く照代の元に行く瞳。そこで一緒に住まないか
と話をするも彼女は一ヶ月5千円の女子寮に住んでいるという。
照代には代官山の魅力も分からず、逆に東京に精通している瞳
の事を相当遊んでいるわねと告げる。
瞳は麻知子に電話し、ラジオ局に会いに行く。
するとそこに先日コンタクトを見つけてくれた紳士な男性が
通りかかる。麻知子に尋ねると彼はディレクターだという。
彼に早速お礼を言いに行くが、彼は瞳のことを一切覚えていな
かった。麻知子から彼は相当なプレイボーイで、一度寝た位で
は顔も覚えてもらえないと告げる。
麻知子は瞳と一緒に住むことを二つ返事で了承してくれる。

--------------------------------------------------------

福岡から出てきた女性たち

憧れの代官山に住むのが夢だという瞳。
ワンルームを14万円程度で借りられるものなのか。
ルームシェア的話と、女性陣と男性陣が隣り合わせてで住んで
いるというシチュエーション。

仕事はラジオのD.Jの麻知子

麻知子がラジオ局のD.Jという辺りは、如何にもトレンディドラマの
設定という感じがする。
それ以上に石田純一演じるプロデューサがまたキザな男性。
スポーツカーに乗り、如何にも業界人でモテ男ですとアピール
している辺りが、現在見ると実に恥ずかしい。

ドラマは体の良い月9版の「毎度おさわがせします」

初体験とかキスとか、異性との関係を永遠と語り合っている
姿はまさに「毎度おさわがせします」。
麻知子は比較的容易に関係を持つキャラ、瞳は軽い女ではない
としながら、気に入った男性と逢ったその日にキス。照代は
田舎娘で結婚までは貞操を守るくらいの勢いが有る女性だ。

男性は虎視眈々と女性との関係を狙う。

宮下耕平の姉妹がポイントとなるか

姉は年上の女性で、体験を求める男性には都合の良い存在。
ただ親友でルームメイトの女性にそんな関係を求めても良い
ものなのか。予告を見るか斬りでは、元が姉にアタックしていき
そうな感じだが・・・

偶然に次ぐ偶然

元々瞳たち同級生が逢ったのも偶然。
そして男性陣と逢ったのも偶然だ。偶然から繋がっていく恋愛
ということで、この恋が何処まで発展していくのか。
そして何より、東京には決して染まらないオーラを発している
照代が、三人での共同生活の中でどう変わっていくのか。
ある意味彼女の存在は、乱れた倫理感を正す役目を果たしてい
るね。


高木瞳 …… 中山美穂 (大学2年生)
鈴木元 …… 前田耕陽 (耕平の同居人)
望月麻知子 …… 菊池桃子 (フリーター、T-WAVEでD.J)
宮下耕平 …… 大鶴義丹 (大学2年生)
小林照代 …… 藤田朋子 (昭和銀行・行員)
山下康 …… 吉田栄作 (冴子の彼)
中村冴子 …… 田中美奈子 (瞳の大学の友達)
宮下リサ …… 円谷優子 (耕平の妹、螢子と同居)
大場俊幸 …… 原田大二郎 (瞳らの高校時代の教師)
不動産屋 …… 段田安則 (タイカン地所)
デューク・ジョージ …… キャプテン・ジョージ (T-WAVEでD.J)
森田茂樹 …… 石田純一 (ラジオ局・プロデューサ)
宮下螢子 …… かとうかずこ (耕平の姉、酒癖悪い)

新井量大、春一番、宮内創、前川真喜子


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system