君の瞳に恋してる!
(1989年1月期・フジ月曜9時枠)

脚本:伴一彦
音楽:羽場仁志
プロデュース:山田良明・大多亮
演出:光野道夫、河毛俊作、中野昌宏


第10話 長い長いキスでもう離さない
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森田にスキーに行こうと誘われ、上野駅で新幹線に乗ろうとする
瞳に対して、元はそれを止める。そんなに森田に抱かれたいのか
と告げ、好きだから行かないでくれとして、手を引いて彼女を
列車から降ろす。新幹線は瞳を乗せないまま走り出し、元に
平手打ちを食らわす。元も間髪入れずに瞳に平手打ちをする。
アンタなんて大嫌いだと告げ、自宅に戻る瞳。
麻知子は元を選んだのか?と告げ、次の新幹線で行くことも出来た
ハズだと指摘する。

元も帰宅すると耕平に思いっきり嫌われたみたいだと報告する。

瞳は森田が泊まっているホテルに電話するも既にそこに森田は
居なかった。
元はあゆみに電話するも、あっさりと電話を切られる。
元は瞳に電話するも互いに言葉無く、瞳から電話を切ってしまう。

夜、街中で麻知子は元を見掛けて声を掛ける。元は飲みに行く
という事で麻知子も一緒について行く。飲みながら元は麻知子に
愚痴をこぼす。ドラマでは大抵ハッピーエンドのハズなのに、
何故引っぱたかれるのかという。麻知子は分かっていることを
注意されると頭に来るものだと告げる。元って軽く見えて一途
だねと麻知子は語る。

一方瞳の元に森田から電話がある。事故にあったかと思って
心配したという。また東京に戻ったら電話するという彼。

元は酔っぱらったまま眠ってしまう。気がつくと麻知子と一緒に
ホテルに居た。麻知子は元は酔って迫ってきたという。
元が目覚めたので帰るという麻知子だが、元はそれを止める。

瞳は耕平と逢うと、元は気にして落ち込んでいたことを聞く。

翌日、元は麻知子に電話し、昨日はごめんと謝罪する。
麻知子は元の寝顔が可愛かったと告げ、元はホテル代を返す
という。
そのやりとりを聞いていた瞳と耕平はそれぞれ、麻知子と元を
問い詰める。朝帰りしたのは二人でホテルに泊まったからだと
知り激怒。麻知子は瞳に話しを聞いていただけだとするが、
麻知子は誰とでもそんな所に行くのかと告げたことでヒート
アップし喧嘩になる。瞳は元を私に取られて悔しいのか?と
麻知子も言い返すのだった。
一方耕平も元を責めるが、麻知子は誰とでも寝るような女性
なのか?と問い、喧嘩になる。元と瞳はアパートを出て行く。

瞳は貴美子の家に行き、元は螢子の家に行く。
瞳は貴美子たちの息子・太郎は3月20日が誕生日だと告げると
瞳も偶然同じ日が20歳の誕生日だという。貴美子は誕生日の
パーティーを開こうと告げる。

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果たして瞳の新幹線搭乗を止められるのか?

冒頭から如何にもドラマって感じの展開が用意された。
あれだけ行くな、好きだと言ってもなかなか心に通じるものが
無い瞳。迷っている事は分かるが、それは森田と元を秤にかけて
いるのだろうか。

元と麻知子の紛らわしい行動

なんとなく漫画「めぞん一刻」を思わせる展開。
五代が明美さんにホテルに呼び出された事をきっかけに、誤解
から嫉妬へと繋がっていくところを彷彿とさせる。
案の定、瞳の中でも嫉妬の気持ちで混乱していく。

山下と照代の関係も一癖有り

照代と再びデートすることになった山下だが、家族の用事がある
とした日に冴子とデートしているのを目撃してしまう。
偶然逢っただけだとするが、照代はそれでも諦めきれずに自ら
山下を強引にデートに誘っていく。

耕平と麻知子

二人とも麻知子と元の朝帰りの件で、ぎくしゃくした関係に
なってしまった。ただこれ以前から二人の間にはぎくしゃくと
した流れがあったけどね。
恋人がいるのに、恋人との関係を優先せずに他の男性と食事に
行ったりする彼女のことを容認できるのか否か。
麻知子には浮気の前歴もあるし、信じろと言う方が難しいかも
しれない。

森田最後のアプローチ

東京に戻っても何度無く瞳に連絡を続ける森田。
新幹線には乗ったけれど、元に止められた時の話をすると、森田
は自分には出来無い行動だとして、自ら引いてしまう。

瞳の20歳の誕生日パーティー

とても盛大に祝っていたけど、他の人の誕生日もこれだけ祝って
いるのかな。
瞳は主人公なので仕方がないけど、かなり優遇されているね。

元は瞳を東京タワーに呼び出す

東京タワーの貸し切りって、学生にも出来るような金額なのだ
ろうか。夜景を全部プレゼントするというのは素敵だけれどね。
最後まで瞳は元のことを好きとは直接的に言わなかったな。
ホテルで一晩を過ごした後、二度目のタイミングがなかなか
訪れないとする辺りは、二人のこれまでを見れば、なんとなく
分かるような気がする。でもツッパリ有ってきた人たちが一度
心を許しあえばベッタリしそうな気もするんだけどね。


高木瞳 …… 中山美穂 (大学2年生)
鈴木元 …… 前田耕陽 (耕平の同居人)
望月麻知子 …… 菊池桃子 (フリーター、T-WAVEでD.J)
宮下耕平 …… 大鶴義丹 (大学2年生)
小林照代 …… 藤田朋子 (昭和銀行・行員)
山下康 …… 吉田栄作 (冴子の彼)
中村冴子 …… 田中美奈子 (瞳の大学の友達)
宮下リサ …… 円谷優子 (耕平の妹、螢子と同居)
大場俊幸 …… 原田大二郎 (瞳らの高校時代の教師)
大場貴美子 …… 森恵 (瞳たちの同級生)
デューク・ジョージ …… キャプテン・ジョージ (T-WAVEでD.J)
森田茂樹 …… 石田純一 (ラジオ局・プロデューサ)
宮下螢子 …… かとうかずこ (耕平の姉、酒癖悪い、29歳)
森田アキコ …… 石野真子

田中元治、石田純子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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