金曜日には花を買って (1986年10月10日から1987年1月23日) 脚本 : 松原敏春 プロデューサー : 飯島敏宏、松本健、浜井誠 演出 : 飯島敏宏、松本健(1)(2)(3)、赤羽博(4) http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/DRT1006000

第4話 25時の誕生パーティー
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恵子は奥様相手に下着の訪問販売。
スケスケの下着に臆する奥様達に、一歩踏み出せば何でもない
ことだとし、今踏み出さなければ何も変わらない事を告げる。
少しでも気になるならば試してみる価値はあるとし、もう履い
てみたいという気持ちに正直になった方が良いという。もう少し
若ければ・・なんて言葉は女を放棄しているようなものだと
語る。

朝食の際、山村家の長男・彰はすぐにレギュラーを取得すると
張り切っていた。これも英明のお陰だとし、保は妻に英明には
お礼のプレゼントを渡したのか?という。恵子はまだ渡してい
ないとし、その理由をちょっとプレゼントが気に入るか分から
ないものなので取り替えてくるという。しかし保はお前が選んだ
ものだから間違いないとし、俺が今日渡してくると告げる。
家を出て行く保にやっぱり、元妻の形見をプレゼントすることは
出来ないとして、自転車で駅に向かう夫を走って追いかけるが
間に合わなかった。

朝、保と公平は百合の店に立ち寄る。
保がしているネクタイが素敵だという百合は奥さんが選んだ
ものなのか?と尋ねる。
保は会社に着くと、信吾に電話し、事情を話して弟の英明に
逢いたいので連絡して欲しいと頼む。

いつもの飲み屋で信吾と保は飲みに行くと、そこで英明の姿を
待つ。すると英明ははる菜を連れてやってくる。二人は近々
結婚すると聞くと、保はこれまで心配していた事がようやく
晴れるとばかりに、大喜び。

公平は飲み屋に行く前にノンちゃんの働く花屋に立ち寄る。
あれから気になっていたという彼は、お金の件は解決したのか?
と問う。聞かなかったことにして欲しいというノンちゃんに
対して力を貸すから店が終わったら話を聞かせてと告げる。

町子は隣の住んでいる恵子に声を掛け、これから和江が来る
からそっちに遊びに行っても良いか?と尋ねる。

保は英明に息子の件をお礼し、ネクタイをプレゼントする。
妻の恵子が選んだ事を語る。

和江は夕食に食べる焼き芋を買ってやってくる。
一人暮らしだと仕事が終わって帰ってから食事を作るのが面倒
だという。かといって外食も一人だと辛いという。会話してい
る中、町子は信吾が足首を先日掴んだことを思わずボソっと
語る。二人は追求するが・・・
町子は話題を変えて、和江に離婚の理由は仕事以外にも原因が
有るのではないか?と尋ねる。恵子も原因を聞きたがる。
和江は、信吾は甘えん坊であり、自分も同様に甘えん坊の性格
をしているという。互いに誰かに寄りかかっていたいという
性格で、彼は愛情を欲しがるばかりで自分からは決して与えよう
とはしなかった事。7年間一生懸命愛情を注いだけど、ついに
ガス欠の状態になり愛情が無くなったと語る。私はあんた達
みたいに強くはないという。特に恵子は強く、水谷と死別した
後すぐに立ち直って再婚したし、英明との7年ぶりの再会にも
自制して彼を遠ざけることが出来たと指摘する。しかしそれを
聞いた恵子は、それを引き合いに出すのはずるいとし、あんた
は自分だけ弱いフリをしていると激高する。和江は自分を守る
のが上手く、全ては自分中心で、砦を作って人を受け入れない
まだという。自分勝手であり、信吾だって愛情を与えていたは
ずなのに、それを見えないフリをしていたのだという。
和江は自らそれを認め、恵子の件を引き合いに出したのは悪か
ったと謝罪する。すると恵子は明日の貴方の誕生日には美味しい
ものを沢山作ってあげるという。そんな恵子の態度を見て、
二人は何かあったのか?尋ねる。
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保は恵子に気がある英明に、結婚する相手が居たことにホッと
一安心。そんな中、10月31日は和江の誕生日だった。
大阪に出張中の信吾は、食事中に隣で誕生日会をしている親子
の姿を見てそれを思いだし、急いで東京に戻ってくるが・・・

なかなか一筋縄ではいかない展開。

保は妻と英明との関係を気にしながらも、自分の所では百合と
の関係を密かに進めている。今回は何もなかったけれど、
今後必ず一つの掛け違いによって、関係は進展していきそうだ。
それにしても相変わらず店での百合の態度は、保をご贔屓にして
公平に対しては簡素なものが有る所など、あからさまな感じ。

恵子は今回和江に対して思わずこれまでの不満をぶちまけた。
着火点は和江が恵子の事を強い人だと語った事だけどね。
しかし和江は恵子が過去を振り切っていると思っていたけど、
ネクタイの件を見てまだ精算していないであろう事を掴んだ感じ。

公平はノンちゃんの事を助けようとして20万円の都合を付けよ
うとする。長崎から出てきたばかりの彼女だけど、勉強しながら
アルバイト生活するも、父が倒れて仕送りが無くなった今、
お金に困っているみたい。しかし今回公平が20万円を捻出した
所で、すぐに金は尽きてしまうと思うけどね。

最後は信吾が和江に与える愛情を示した話だった。
時計を逆回転させて、もっと時間が戻れば良いのになと涙する
所は、和江もかなりグラっと来たのでは無かろうか。