金曜日には花を買って
(1986年10月10日から1987年1月23日)

脚本 : 松原敏春
プロデューサー : 飯島敏宏、松本健、浜井誠
演出 : 飯島敏宏、松本健(1)(2)(3)(6)、赤羽博(4)

http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/DRT1006000



第6話 幸せの白い家
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和江は恵子の家にやってくる。久しぶりに髪の毛を切ったという
彼女。恵子は和江がやってきた事を受けて隣に住む町子にも
声を掛ける。三人でお茶をしながら話は、和江が切った髪の毛
についての事。思い切って7cm切ったという和江。髪の毛を切っ
たのは信吾さんなのかと尋ねると別人だという。今までずっと
信吾に切ってもらっていたのに違うのかと驚く恵子。すると
町子は7cmの意味が分かったとし、1年で1cm伸びる事を勘案すれ
ば信吾と暮らした7cmの髪の毛を切ったのだろうと指摘する。
和江はそれを認め、いざ信吾と離婚をしたがけじめが付かず、
失恋すると女性って色々と気分転換するものでしょうと告げる。
髪の毛を切ったのはそんな行動の一つだという。しかしそれを
聞いた町子は、失恋だなんて和江から信吾を捨てたのに、自分
は髪の毛を切ってスッキリするなんてと激怒し家に帰ってしまう。
和江は言われても仕方がないとし、自分勝手で冷たい女に見える
のは確かだという。でも自分には言い訳すると止まらなくなり
そうなので言及しないと告げる。
和江は恵子にその後ネクタイはどうなの?と尋ねる。7年前または
14年前の気持ちが再燃したのか?と問い、あまり我慢すると体に
悪いことを指摘する。私はあなた達の事の顛末をじっかりと
見ていると告げる。

保と公平と信吾は仕事後にいつものバーで飲む。
バーの隣で営業している花屋ではノンちゃんが手編みのセーター
を編んでいた。あの子の年でも誰か相手が居るんだなと、三人
は酒の席で話題にする。更に話題は公平が国鉄を辞める事に
言及する。次の仕事に関してはまだ何も考えていないという公平
にせめて計画的にした方が良いのではないかとし、困ったら
何時でも俺たちに相談しろと語る。

はる菜は英明の部屋にやってくると、掃除を始める。
信吾の家を間借りしている英明。はる菜は先日結婚式場を予約
してきた事を告げ、4月18日の大安吉日にセントラルホテルに
決めてきたことを語る。英明はその事を了承し、ただしそれま
では、俺も何をしても良いんだろう?と告げる。寄り道し遊んで
も良いとしたのは君の方だと告げるが、本気になってはダメだと
し、約束して欲しいというはる菜。しかし嘘はつきたくないから
約束は出来ないと語る。私よりも恵子が好きなのか?と問うと、
私は一歩も引かず、貴方を話さないと告げる。

ノンちゃんは帰ろうとする公平を引き留める。
保たちは先に帰らせ二人で話をする。ノンちゃんは公平には
下心が有るかと誤解していたとし、逆にそんな事で済めば
気が軽くなるかと思ったと告げる。あの晩自分がした事が
恥ずかしいと語る。

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信吾に酒の席でアプローチをかけた町子。金を受け取る変わり
に、ノンちゃんは、公平にその身を捧げようとするが、いずれ
も大事には至らなかった。そんな中、公平は父の代から国鉄
に勤めていたが、人事異動で新幹線業務から外されることを
知った公平は、退職を決意する。

実は5話の録画を忘れていたために、多少前後が分からなくなっ
ているんだけど、取りあえず会話の流れで補完しました。

特に後悔は沢井家周りの話が印象的だったかな。
町子は母親が父親と離婚し、母が8歳の頃に自分を道連れにして
自殺しようとしたこと。母は常に誰かを愛していなければ生きて
行けない人だった事で、そんな母のようにはならない為にも
愛よりも家庭を作ることに勢力を注いだこと。その結果、今に
なって夫婦関係の歪みが生まれている。
公平はそんな町子の気持ちにも気がついている様で、仕事を
辞めるとした現在、彼女が心配して声を掛けるも、今更そんな
フリをするなと告げる辺り、心も離れている感じ。
ノンちゃんという弱い立場の人間に対して、気持ちが惹かれる
のも分かる感じはする。

一方恵子の心情も複雑。
恵子以上に複雑なのは、英明の恋人・はる菜かな。
既に式を決めてきたり、恵子の前で何とか優位性を保とうと
するも、それでもやっぱり英明の視線の先には恵子が居る。
今回のラストでネクタイの事を英明に語るも、ネクタイを燃や
してしまうことには反対の立場のようだ。

信吾と和江の関係はイマイチよく分からないな。
相手に求める事が夫婦共に似たような性格を持っているから
別れるというのも、やや消化不良。町子が語るように和江が
振ったのだから、振られた様に振る舞うのもなんか違和感が
有るかも。

山村恵子 …… 篠ひろ子 (14年前夫を亡くし再婚。英明とも・・)
山村保 …… 板東英二 (恵子と結婚。仕事は独立)
沢井町子 …… 池田裕子 (ラジオのDJ、恵子の7年後輩)
沢井公平 …… 佐藤B作 (保の後輩、町子の夫)
清沢和江 …… 多岐川裕美 (信吾と結婚していたが・・)
中川信吾 …… 奥田瑛二 (美容師、和江と離婚したくない)
中川英明 …… 世良公則 (信吾の弟、不動産業)
安東百合 …… 森下愛子 (駅の売店)
沢井愛国 …… 小林昭二 (公平の父)
戸崎はる菜 …… 香坂みゆき (英明の彼女)
リカちゃん …… 堀江しのぶ (バーで働く)
ノンちゃん …… 網浜直子 (フラワーショップ店員)


山村彰 …… 小林由治 (息子)
山村千恵子 …… 土井千恵子 (娘)
沢井祐子 …… 西田彩女 (娘)
沖田新司 …… 和田浩敬
売店のおばちゃん …… 山川弘乃
OLたち …… 奈津れい子、山下友美恵、松永みちえ
水谷安代 …… 亀井光代

レストランのマネージャー …… 土屋嘉男


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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