金曜日には花を買って (1986年10月10日から1987年1月23日) 脚本 : 松原敏春 プロデューサー : 飯島敏宏、松本健、浜井誠 演出 : 飯島敏宏、松本健(1)(2)(3)(6)(7)、赤羽博(4) http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/DRT1006000

第7話 風のなかへ
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公平はいつものバーへと足を運ぶ。
入り口では花屋に勤めるノンちゃんに声を掛けられ、彼が国鉄
を辞めたことに言及する。早くお金を返さないとねと告げる。
バーに入るとリカちゃんも公平が退社した事を気づかい、良い
仕事を見つけてねと声を掛けられる。

バーには保や信吾、英明などが集まっていた。今日は公平を
励ますために旅行会を話し合うための集まりだった。

和江は恵子の元を尋ねると、今回の旅行会には行かない事を
告げる。どうしても気が進まないとし、7年前の結婚式の後にも
みんなで貸別荘に集まったことを引き合いに出し、貸別荘で
集まれば思い出話として、また7年前の事に言及されるという。
自分はそんな思い出話をされて気持ちを引き戻されるのが嫌だ
と告げる。しかし恵子は例え二人が離婚しても今まで通りの
付き合いをしようと約束した事を告げ、和江はそんなに友達甲斐
が無い人なのか?と告げる。

保たちは蓼科の貸別荘での部屋割りを相談する。
貸別荘は英明の会社のモデルハウスで、3つの部屋とコテージを
無料で借りられたという。名目では保が購入を考えているために
試しに泊まらせるというものだという。
3つの家族と、英明とはる菜が泊まる格好だが、離婚した信吾と
和江を同じ部屋に泊まらせる事は果たして良いのか?と話し合う。
男女で分かれるべきか?とか、英明とはる菜は結婚前だけど
一緒の部屋で良いのかなど言及する。しかしはる菜は、北海道に
居る母の具合が悪いので来られないかも知れない事を語る。

保は帰宅すると、今晩話し合ってきたことを恵子に語る。
英明の彼女・はる菜はもしかすると来られないかも知れない
事を語る。

はる菜は英明と話し合う。はる菜は英明に一緒に北海道に
行けないか?と語るが、今回は名目上仕事の一貫としていく
事になっており、自分が行かないと貸別荘は借りられない事を
告げる。

みんなそれぞれに車で蓼科へと向かう。
恵子は英明と現地で会うと、仕組んだわねと呟く。

町子がピンチヒッターでラジオのパーソナリティを勤めること
になり遅れてくることになる。夫の公平はみんなが激励の為に
集まってくれているのに、肝心の妻が居ないなんてと激怒する
が、多少遅れるが後から合流する事を告げ、彼の感情を宥める
のだった。
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公平の激励のために、みんなで貸別荘を借りて気分転換の一泊
旅行にいく。互いに気持ちが揺れる中、果たして無事に過ごす
事が出来るのか。

まぁこうなると言わんばかりの展開だったけど、これだけの
人数が居ると、どうやって意中の人とのツーショットシーンを
作るのかがドラマとして難しい所だったのかも知れない。

恵子と英明、町子と信吾と和江、保と百合のシチュエーション。

ただ百合の差し込み方はかなり強引な展開だったかな。
サプライズという意味では面白いけど、如何にもドラマ的
シチュエーションで、現実的に考えれば、何が楽しくてここに
来たのか分からないし、家族の姿を見て落ち込むのが関の山と
いう感じがする。

印象的なのは町子と信吾が二人で手を組みながら散歩している
のを和江が見て、嫉妬心が生まれる所だけど、その嫉妬心が
また自分勝手なもので、なんとも憤りを感じる。

また英明が事あるごとに恵子を洗脳している姿が有ったけど、
幸せそうに過ごしている家族を前にして、奪い取ろうとする
辺りの二面性は、ちょっと難しいものがあるかな。

英明と信吾の兄弟エピソードを使って、和江が町子に対して
優位性を保つ辺りは面白くできていたと思う。