金曜日には花を買って (1986年10月10日から1987年1月23日) 脚本 : 松原敏春 プロデューサー : 飯島敏宏、松本健、浜井誠 演出 : 飯島敏宏、松本健(1)(2)(3)(6)(7)(8)、赤羽博(4) http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/DRT1006000

第8話 季節が過ぎてゆく
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朝、恵子の前に出勤前の町子が現れる。
恵子は町子が憂鬱そうにしている事を気にするが、季節のせい
だと告げる。

息子の彰が突然10時頃帰宅する。
彼は裁縫セットを忘れたとして、休み時間の間に取りに来たと
いう。そんな中、タイミング悪く英明から電話が鳴る。恵子は
20分後に改めて電話してくれないかと告げ、彰を車で学校まで
送っていく。

帰宅する恵子は電話の前で彼からの電話が鳴るのを待っていた。
電話が鳴るとすぐに飛びつくが、電話を掛けてきたのは夫・保
だった。すぐに出たから驚いたという保は、まるで待っていた
かのような早さだなと指摘する。保は、先ほどはる菜から電話
が有り、頼みたいことがあるというので、会社の帰りに話を
聞いてから帰るので遅くなる事を告げる。
保からの電話を切った後、すぐに英明から電話が鳴る。
英明は今日逢えないか?という事だった。蓼科で二人は森の中
でキスしていた事もあって、恵子にとっては気まずいもの。
彼女は嫌だとして、逢うことを拒もうとするが、何時ならば
良いのか?と問われる。恵子は決めたら電話すると告げると、
英明は明日に必ず電話してくださいと告げる。

一方公平と父・愛国は二人で職業安定所へと仕事探しにいく。

恵子は和江の店に行くと話し合う。
蓼科に行ってよかったとする恵子。和江は何が楽しかったのか?
と詮索する。和江は恵子と英明がキスするのを見ていたので有る。
和江は思わせぶりに話したいことがあると告げると、あの蓼科
の晩に信吾とヨリが戻った事を語る。それを聞いた恵子はどういう
つもりかと問い、信吾に辛い思いをさせるとは思わないのか?
という。しかし和江は恵子に対して離婚して独り身の私の気持ち
など貴方には分からないと非難する。突然一人で居る際に涙し
たくなったりするのだと告げると、恵子はそんな話は聞きたく
ないとして帰ろうとする。すると和江は、あの晩に恵子と英明
がキスするのを見た事を告げ、私はダメで自分ならば良いのか?
と指摘する。男と女、何があってもおかしくはないのだと告げる。
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蓼科から帰宅する。
休暇中にそれぞれ満足感を得たもの、そして意気消沈するもの
たちが居る中で、恵子の心は、ますます英明に対して熱く
燃えたぎるものを感じていく。

英明からのアプローチに対して、恵子側のタイミングが悪く
逢おうとしても邪魔が入り腰が砕けるような展開が用意される。
いずれにせよ、意図していないこととはいえ電話中に会話を
邪魔するのが息子の彰だったし、会いに行こうとしていた所に
邪魔が入るのは、娘の千恵子だった。子供達が母親の浮気する
のを止めている印象も有るし、子供達の姿と英明との関係を
秤に掛けるような状況だった。

今回の一番の被害者は有る意味信吾なのかな。
和江の嫉妬心を満たすために利用された感のある信吾。
もう一度再婚するためのアプローチをするとしたけれど、
和江からはきっぱりと他人扱いされた。

沢井家はぐちゃぐちゃ。
公平と愛国の関係もそうだけど、町子と公平などは殆ど接点すら
無い状況。町子が一方的に信吾を好きになり、蓼科の件で絶望
した訳だけど、果たして今後も信吾と特別な関係を望んでいく
のか。

保は今回もまた百合から誘惑されるも、あの状況で良く交わ
すことが出来たなと思う。百合の方からケモノになって私を
求めてと迫る姿があったけど、もの凄いアプローチだった。
ただ前回の蓼科の件はかなりの反則技だったね。

はる菜が仲人を保夫婦に頼む事で、彼を恵子から完全に吹っ切
らせようとしているも、正直効果は無い。
英明の狡さなんかも垣間見られて、一度は結婚する事を了承
している身で何故こうも身勝手になれるのか。