101回目のプロポーズ
(1991年度7月期、フジテレビ、月21時枠)

脚本:野島伸司
プロデュース:大多亮
演出:光野道夫(1)(2)、石坂理江子、林徹
演出補:林徹、中江功、緒方幸夫
音楽:西村由紀江
監督:山田良明
主題歌:CHAGE & ASKA「SAY YES」

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/kennedys/index.html





第3話 僕が幸せにします
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薫は桃子からピアノのレッスンの先生をするよう頼まれる。
週二回のレッスンで、既に申し込みを始めてしまったので、
断れば私は詐欺罪で捕まってしまうと脅す桃子。
桃子は達郎がボーナスの80万円を競馬に投資した件で、薫に
笑いかける。でも80万円で薫が落とせるのであれば安いという。
薫は前もって断りを入れている事を強調するが・・・

達郎は薫と一度一緒に訪れたバーへと毎日足を運ぶ。
マスターから声を掛けられ、薫は最近は殆どここには来ない
のだという。三年前には男性と一緒に来ていたとし、達郎とは
全く正反対の人物だったという。

薫は妹・千恵と話す。最近星野さんと会っていないのか?と。
薫は気のない男には冷たいくらいの方が良いのだと告げるが、
ボーナスの件もあるし、電話するくらいは良いのではないか?
という。

その頃星野家では、食卓にメザシが一匹並んでいるだけだった。
達郎は純平に不服を申し立てるが、色ボケがボーナスの全額を
投資してしまったから、食費から切りつめるしかないのだと
告げる。純平は達郎がピアノバーに通っていることを知り、
文句をいう。偶然会うために毎日通っているのか?と問う純平
は、安く済ます方法があるだろうとし、自分から電話をかけ
れば良いのだと語る。しかし電話は話し中で繋がらなかった。

達郎は会社で上司の早坂部長から呼び出され、時期課長の座は
内藤との噂もあったが、達郎がなる可能性が高いことを言われ
る。特に業績を上げたわけでもないが、逆にミスしたわけで
もなく無遅刻無欠勤が評価されたという。
ランチを上機嫌に食べている達郎の元に涼子がやってくると、
相談したいことが有るとして、会社が終わった後に相談にのる
ことになる。

薫のピアノ教室が始まる。
ユウタ少年に手を焼く薫。そこに尚人がやってきて上手く
フォローしてもらう。

一方純平は学食で千恵の姿を見かけると、金を貸してくれる
様頼む。すると姉の責任で金欠になった事情を勘案して奢って
くれることになる。純平はまだ兄に、真壁の事は話せないで
居ることを語る。可能性がゼロだなんて言えないという純平。
しかし好きな相手からノーを突きつけられても、普通すぐに
は諦める事は出来ないのだと語る。出来ればもう一度会うよう
セッティングしてもらい、少しずつ距離を取らせる様に
したらどうか?と告げ、これぞ"メゾピアノ作戦"だと語る。

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思わず録画するのを忘れてしまい残念ながら見ることが出来ま
せんでした。毎週録画にしておいたつもりだったのに、思いっ
きり忘れていたという。

とはいえ何故か感想は書けます。

今回も又薫の心を揺さぶるような達郎のスッポン攻撃。

一見すると奥手の彼も、時々スイッチが入ると一度狙った
獲物は食いついたら離さないくらいの勢いが有るところが
良いですね。

何を言われてもダメージを吸収する姿。
薫とか相当酷いことを言っているのに、薫のことを決して
嫌いにならず、彼女のことを心配してあげる優しさ。
世の中草食系が否定的に捉えられているものの、達郎の姿を
見ていると、こんな人も十分に有りだなと思う。

ボーナスの件での違和感を引きづりつつ、今回はまた薫の誤解
と失言によって、彼に対する済まない気持ちで何気なく語りか
けた言葉によって、再び達郎が窮地に陥る。

出世なのか、それとも他人の幸せなのか。
究極の選択とは言わないまでも、こういった選択で常に達郎
という人物はババを引いてきてしまった人なんだろうなと
思うと泣けてくるものがあるな。

尚人の使い方も上手かった。
最初は毒づいた流れだったけど、バーで再会したときの自制心
の取れた行動。一応は同じ女性を愛している人物同士だし、
薫に幸せになって欲しいと願う気持ちは共通しているので
上手くすり寄った感じだったな。

そして最後は、有名なセリフの一遍。
"僕が貴方を幸せにしますから"。
薫にとっては、安易に彼の事を口にされたことで、バカにされ
た気持ちの方が強かったのかも知れないけど、腹を割って話し
合えた分、距離感もぐぐぐっと近付いた感じだね。

矢吹薫 …… 浅野温子 (30歳、オーケストラのチェリスト)
星野達郎 …… 武田鉄矢 (42歳、建設管理会社の万年係長)
星野純平 …… 江口洋介 (22歳、達郎の弟で大学生、法学部所属)
矢吹千恵 …… 田中律子 (20歳、薫の妹。純平と同じ大学)
岡村涼子 …… 石田ゆり子 (23歳、達郎と同じ会社の受付嬢)
沢村尚人 …… 竹内力 (28歳、オーケストラのバイオリニスト)
渋谷悟 …… 前田真之輔 (25歳、達郎係長の部下)
関谷祐子 …… 岩田美香 (涼子の友人、達郎と部下)
矢吹孝夫 …… 小坂一也 (薫と千恵の父)
石毛桃子 …… 浅田美代子 (34歳、薫の親友。楽器店を経営)
真壁芳之/藤井克巳 …… 長谷川初範 (35歳、達郎の上司)

立花 …… 斉木しげる

船田幸、伊藤美紀、前田真之輔、戸沢佑介、加世幸市
比嘉ひとみ、近藤美江子、田中ゆきえ、鼓太郎、中尾賢樹

佐藤幸雄、山本満、山木正義


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