29歳のクリスマス

脚本/鎌田敏夫
演出/鈴木雅之、星田良子
企画/宅間秋史、石原隆
プロデューサー/中山和記


第8話 幸福はすぐ壊れる


--------------------------------------------------------
典子は木佐と逢う。
真穂から彼が来たくないと言われた事。あの時長堀の事を口に
したから来ないのかと思ったと告げる。木佐は昔の自分ならば
我慢できなかったかも知れないが、今は君のことが本当に好き
だという。俺の周りには女にのめり込む人、親に反抗する人は
おらず、周りから木佐はどうかしてしまったと思わせれている
事を告げ、自分の足で歩いている人など皆無なのに、その癖
自分は特別だと思っている人で溢れていると告げる。
典子は男の人についていくのが女として賢い生き方である事は
理解できるが自分には出来ないと告げる。

賢は香奈とホテルで会う。
どうしてこんな事をするのか尋ねると、来月彼がメキシコから
戻ってきたらもう逢えないという。胸キュンさせてくれた事を
告げるが自分は思い出作りの道具にはされたくないとして、
ホテルの部屋を出て行こうとする賢。しかしそんな彼を香奈は
必死で止め、翌朝まで一緒に居ることになる。出て行くときに
賢は結婚して夫が居ないときにでも俺のことを思い出してくれ
と告げる。俺にとっても胸キュンの思い出になったと語る。

典子は帰宅すると彩に謝罪する。一人にしてごめんと。
立て続けに賢も帰宅し彩に謝罪。三人で食事しているときに
報告会になる。賢は香奈とは終わったことを告げる。彩も浅葉
とは別れるという。綺麗事を言っている場合ではないと賢や典子
から言われるが、あの人は今は私のことを求めてくれているが
もっと大きくなったらその時私を捨てて華やかな人の元に行く
だろうという。あの人が愛しているのは自分の才能だからと。
--------------------------------------------------------

過去と決別しようとするも、なかなか足を引っ張られて清算
出来ないでいる。互いに支え合いながらも前進しようと模索
する三人の姿がとてもよく描かれている。

このドラマ、脚本家は男性なのに女性のようにきめ細かい心理
描写と駆け引きが行われていますね。本当ならこういう脚本は
女性に書いてもらいたい所だけど。

典子は相変わらず木佐と長堀の間で揺れ動く。
気持ちは木佐に有ると思うのだが、長堀のことも見捨てきれな
い。特に彼女が発した言葉に影響を受けている長堀の姿を見る
と、言葉の責任を実感させられる内容だ。
どこまで元彼の事を責任を持てばいいのかよく分からないが
ここまでしなくても良いのではないかという気がしないでも
無い。長堀にしてもいつまでも典子に電話をしてくるなと
小一時間。でも彼にとって一番成功する姿を見てもらいたいのが
典子なんだろうね。

彩は浅葉と別れる決意をする。あの奥さんから夫を奪うこと
など出来ないこと。何より浅葉自身の性格を考えると、一人
の人間の元に止めておける人物ではないという事だ。そういう
意味ならば別に奥さんがきっかけという事では無さそうだね。
結局浅葉自身の問題。自分の成長・身の丈により女性を変えて
いくというのならば、そんな人についていく必要はない。
でも彩がその辺は別れる理由として思いこんでいる可能性も
有るからね。
酔いつぶれている時、また賢ちゃんと結ばれるのではないかと
冷や冷やした。典子との喧嘩のシーンはやっぱり面白いね。

賢はついに香奈と決別する。
でも意外と香奈の方が賢に肩入れしている様にも思えるね。
まさか自宅まで来るとは思わなかった。対応に出た典子と彩
が面白すぎる。
賢は頑張ることに疲れたとして仙台に戻るとの事。
戻ってしまって良いのか?

矢吹典子 ……… 山口智子 (アパレル会社)
今井彩 ……… 松下由樹 (カメラマン)
新谷賢 ……… 柳葉敏郎 (通販部へ出向)
木佐裕之 ……… 仲村トオル (木佐製作所の御曹司)
上越香奈 ……… 水野真紀 (一流物産会社のOL)
深沢真穂 ……… 稲森いずみ (裕之が好き)
浅葉達也 ……… 竹下欣伸 (チェリスト)
長堀英明 ……… 近藤等則 (彩の元彼)
矢吹美和 ……… 吉行和子 (母)
矢吹達夫 ……… 中村嘉葎雄 (父)
木佐三千子 ……… 星由里子 (裕之の母)
典子の上司 ……… 大河内浩
深沢 ……… 石井一孝 (真穂の兄)

須永慶、清水邦彦、山口晃史、藤崎由美

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system