ビーチボーイズ (フジ1997年7月期・月9枠) 脚本 - 岡田惠和 プロデュース - 亀山千広、高井一郎 演出 - 石坂理江子、澤田鎌作、木村達昭 http://www.fujitv.co.jp/b_hp/bboys/index.html |
第3話 彼が残した忘れ物
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海都はまた仕事に戻ることにする。
最後の思い出とばかりに民宿前の砂浜で、広海・海都組vs
蓑田・殿村でビーチバレー対決。接戦の末、最後のポイントを
奪われたビーチボーイズ。最後は責任の擦り合いで幕を閉じた。
海都が出て行った後、広海が一人で居る姿を見て、真琴は一人
ではビーチボーイズにならないと呟く。
海都は再び封印していた時計をはめて仕事に戻る。
早速サウジアラビア開発プロジェクトに携わり、気合いの入っ
たプレゼンを行う。その姿に大崎部長からも一皮剥けたと大好
評。
一方、真琴は夏休み前の最後の授業を終えて開放感に浸る。
友達と今晩夏休み突入パーティーを開こうと民宿に誘う。
帰宅すると民宿に女性客三人が入る。真琴は部屋の掃除をして
いると海都の居た部屋から一枚の紙が見つかる。海都が書いた
と思われる詩に思わずニンマリの真琴。
そんな中、広海は社長に頼まれ東京に居る税理士に届け物を
してくるよう命じられる。仕方なくフェリーで東京にいくと
なんと後部座席に真琴が息を潜めて潜り込んでいた。真琴は
海都に忘れ物を届けるとして一緒に東京へと足を運ぶことに
なる。
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今回は海都が一度は都会に戻って職場復帰し、再度ビーチに
戻ってくるまでを描いた。
ドラマとしては東京編という事で面白かった。
ビーチに居るときとは違う姿に改めて新鮮な感じにしてくれる。
仕事をしている時の海都の姿に、別の世界の人との印象があり、
ちょっぴり悲しく、切なくもあるのだが、最後にまた戻ってくる
という結末に何処か安心感を得てしまう。
真琴などビーチで過ごす人にとっては、夏休みに対する感じ方は
どう映るのか興味深いが、夏休みに入ると、都会から避暑地に
向くという大半の人の流れとは逆に都会に来るというシチュエー
ションがとても面白く映る。
真琴の海都に対する気持ちも描かれていて、彼女は広海が好き
なのか海都が好きなのか、その一端が見られて興味深い。
これまで脳天気な明るさを見せてきた広海も、真琴の事情を
知って妙に繊細な心を見せたり、対等だった海都との関係も
どこか都会での彼の姿を見て圧倒され、臆する感じに見えてし
まう所がなんとも微妙に映る。
さて今回は寺尾はづきが民宿に足を踏み入れた事でも今後の
展開の発展を期待させる要素。
結構客も増えてきたし、これからが夏本番という感じですね。
桜井広海 - 反町隆史 (元水泳選手)
鈴木海都 - 竹野内豊 (エリート商社マン)
和泉真琴 - 広末涼子 (民宿「ダイヤモンドヘッド」の看板娘)
前田春子 - 稲森いずみ (スナック「渚」)
寺尾はづき - 原沙知絵 (心臓の病気)
内藤祐介 - 川岡大次郎 (真琴のクラスメート)
真下裕子 - 佐藤仁美 (真琴のクラスメート)
蓑田利夫 - 平賀雅臣 (タクシー運転手)
殿村公三 - 武野功雄 (郵便配達員)
和泉勝 - マイク眞木 (民宿「ダイヤモンドヘッド」の親父)
山崎桜 - 秋本祐希 (海都の恋人)
原富士子 - 辻香緒里 (広海の元恋人)
大崎部長 - 平泉成 (海都の会社の上司)
西篠直樹、山中聡、山田明子、木地谷澄、斉藤彩子、嶋田ゆり
評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)