ビーチボーイズ
(フジ1997年7月期・月9枠)

脚本 - 岡田惠和
プロデュース - 亀山千広、高井一郎
演出 - 石坂理江子、澤田鎌作、木村達昭

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/bboys/index.html


第6話 それは花火で始まった

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花火大会が近づく。
海都の彼女・桜も花火大会の時には友達の亜希子と瞳を連れて
くるという。子供の頃花火職人に憧れていたという広海。
夏以外の人生は謎に包まれている所に惹かれるという。
一方先日から遊びに来ていた広海の元彼女・富士子は花火大会
の前日に仕事で帰ることになる。浴衣を着て花火大会を見たか
ったという彼女。

真琴は祐介、裕子の居るスナック渚に顔を出す。
ここでも浴衣の話題になり、女の子は浴衣を着て格好良い男を
連れて花火大会に行きたいものだとするが、真琴はその日は
民宿のかき入れ時であり参加出来ないのは仕方がないとする。

そんな中、亜希子と瞳が民宿に来る。しかし当の本人である
桜は来なかった。広海に対して彼女はギリギリまで来ることに
迷っていたといい、桜が可愛そうだと告げられる。花火大会に
来れば楽しいけれど、それだけに帰りたくなくなってしまい
寂しいのだという。

やっぱり酷いことをしているのかなと落ち込む海都に対して、
広海は男は女に優しくすべきだが、女を理由に人生を決めては
いけないとして慰める。
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今回は海都と桜の中途半端な関係に対して一つの区切りをつけ
ようとする話だった。

花火大会とは楽しいものだけど、それが終わると夏が終わると
いう折り返しの地点であるという事実は切ない感情を喚起する
と共に、その展開がとても納得できるドラマだった。

春子の元夫のことも語られた。
海都のように夏休みの為にこの地を訪れた相手だったこと。
秋が来ればその関係は自ずと終わってしまうという辺りの切な
さが、なんとも言えないものだった。

今回は何と言っても浴衣である。
真琴自身は浴衣に対して素っ気なく、興味のない様な態度を
見せているが、実際には誰よりもそれを求める気持ちが有るの
ではないか。
それを知って春子が浴衣を手直しするも、タイミング悪く
母親からも浴衣が送られてきて春子の努力が無駄になる。
それでも母親からの浴衣の方が良いとする春子の気持ちに
とても共感出来るものだった。
春子さんはこのドラマの影の主役だね。

結局桜は花火大会には来なかったし、花火大会は雨で中止に
なる。しかし広海の提案でいつものメンバーで花火大会を
行う。都会にいる桜に、今から花火を上げるので見ていて
欲しいと告げるも当然見える訳もない。何処までその気持ちが
彼女に伝わったのかは分からないが、この二人結局どうなって
しまうのか。

桜井広海 - 反町隆史 (元水泳選手)
鈴木海都 - 竹野内豊 (エリート商社マン)
和泉真琴 - 広末涼子 (民宿「ダイヤモンドヘッド」の看板娘)
前田春子 - 稲森いずみ (スナック「渚」)

寺尾はづき - 原沙知絵 (心臓の病気)
内藤祐介 - 川岡大次郎 (真琴のクラスメート)
真下裕子 - 佐藤仁美 (真琴のクラスメート)
蓑田利夫 - 平賀雅臣 (タクシー運転手)
殿村公三 - 武野功雄 (郵便配達員)
和泉勝 - マイク眞木 (民宿「ダイヤモンドヘッド」の親父)
山崎桜 - 秋本祐希 (海都の恋人)
原富士子 - 辻香緒里 (広海の元恋人)

大崎部長 - 平泉成 (海都の会社の上司)
亜希子 - ひがたともこ (桜の同僚)
瞳 - 浅倉涼子 (桜の同僚)

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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