ビーチボーイズ
(フジ1997年7月期・月9枠)

脚本 - 岡田惠和
プロデュース - 亀山千広、高井一郎
演出 - 石坂理江子、澤田鎌作、木村達昭

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/bboys/index.html


第10話 彼らの夏が終わるとき

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海の家を閉めるときが来た。
なんかもったいないなと広海に対して、ならばここに住めば
良いと海都。ここの冬はどんなものなのか見てみたい気がする
と広海。
春子は海の家をたたむときが一番嫌だという。また年を取る
様な気がするからだと。

そんな中、真琴は明日三者面談を控えて担任の教師から両親の
どちらか来てもらえないかという。

広海や海都が寂しさに耽っていると、社長はこれからが楽しい
のだという。夏はみんなの海だが、これからの季節は俺だけ
の海になるという。これから楽しい過ごし方を教えてやると
して社長はキャンプ道具をバンに積めて、三人で山に出掛ける
事になる。

一方真琴は帰るに帰れず制服のまま渚に立ち寄る。
真琴が制服のまま立ち寄るにはいつも何かあると春子は察する。
真琴は三者面談のことを話すと電話すれば良いという春子。
親子が意地を張って逢わないのはダメだという。
帰宅する真琴は置き手紙に気がつき、三人がキャンプに行った
のを知り置いてけぼりをされたとむくれる。
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海の家を閉めることでいやが上にも夏の終わりを実感させる
展開の中、今回は初めて真琴の母親が登場する話だった。

男性陣はキャンプに出掛けて話し合いを行う。
海にばかり拘っていた彼らが山へと足を運ぶ辺りが面白いが
結局湖の傍って事であんまり変わった気がしない。
大事なことを決めるときは女性は抜きで無いとダメで、女で
人生を決めてはいけないという。

その一方でまたしても取り残されてしまった真琴だけど、
今回ははづきも加わり面白い形で女性達だけの民宿の姿になった。

男女ともロウソクを目の前にして肝試しのように恐い話を語り
合う。
民宿には従業員も含めて色んな客が過去にきたこと。
初めての客は民宿荒らしで、結婚した客もいれば、自殺騒ぎ
を起こしたこともあるという。その部屋は現在客室としては
使っていないというオチがとても面白いものだった。

改めて社長の生き方を尊敬する二人。
もう少し社長の背中を見ていたいという広海。

三者面談のために真琴の母が出てくる。
久しぶりの再会にも思ったほどに照れくさいものにはならなか
った。真琴は地元の大学に進学したいことを告げる。

ドラマとしては何故母親がこの土地から去ってしまったのかが
興味深く語られた。
おじいちゃんみたいになりたくなく、ココにいると何も
出来ない気がするという。人をダメにする場所とまで告げる母。
その一方で二人の男性に与えた社長の生き様が面白いように
対照的に映る。男性と女性による感じ方の違いなのか。それ
とも性別を超えてそれぞれの価値観による違いなのか。

ここに居ると無難に時を過ごしてしまうというのは分かる気が
するな。

最後に社長からお前らの海は別にあると言われる辺りは、この
夏築き上げられた関係が崩れるようでなんとも寂しい思いにさ
せられるね。

桜井広海 - 反町隆史 (元水泳選手)
鈴木海都 - 竹野内豊 (エリート商社マン)
和泉真琴 - 広末涼子 (民宿「ダイヤモンドヘッド」の看板娘)
前田春子 - 稲森いずみ (スナック「渚」)

寺尾はづき - 原沙知絵 (心臓の病気)
内藤祐介 - 川岡大次郎 (真琴のクラスメート)
真下裕子 - 佐藤仁美 (真琴のクラスメート)
蓑田利夫 - 平賀雅臣 (タクシー運転手)
殿村公三 - 武野功雄 (郵便配達員)
和泉勝 - マイク眞木 (民宿「ダイヤモンドヘッド」の親父)
山崎桜 - 秋本祐希 (海都の恋人)
原富士子 - 辻香緒里 (広海の元恋人)
菊池紀子 - 久我美智子 (真琴の担任)
和泉慶子 - 田中好子 (真琴の母)

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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