ダブル・キッチン
(TBS1993年4月期・金曜21時枠)

脚本・・・西荻弓絵
音楽・・・小林武史
演出・・・吉田秋生、桑波田景信、伊佐野英樹、北川雅一
プロデューサー・・・貴島誠一郎


第3話 姑VS.母覚悟しいや

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寝ている夫・忍を起こす妻の都。ベッドに朝食まで運ぶサービス
っぷりに忍は感動する。忍は日曜日に会社の松井たちを家に
招くことを告げるが、仕事が有るという都。締め切りギリギリ
の仕事があるので別の日にしてもらってくれないかと告げる。

父の啓三は相変わらず静と寺田の関係に何処か納得いかない様子。

忍よりも先に出る都。朝から玄関を箒で掃く真知子に挨拶する
も、真知子は掃除していることに感謝もしないと嫁の陰口。
遅れてやってきた忍がゴミ袋を抱えてくるのを見ると、顔色を
変えて嫁に憎しみを覚える。

忍は会社でため息しているのを出社してきた小夜子が見てしまう。
小夜子は忍に声を掛けると、二年前に交際を断ってしまった事
を後悔しているという。今度の日曜日に自分も忍の家にお邪魔
する事を予告する。

都は出社後、母・八重子に電話する。今度の日曜日に料理を
作りに来て欲しいと頼む。忍の顔を潰したくないと。真知子は
その日鼓の稽古の日だから居ないから大丈夫だと語る。

都は帰りに有名な店"クイーンズシェフ"で食材を買って帰る。
玄関で真知子と鉢合わせの彼女。両家共に夜食はシチューで
有ることを知る。真知子は嫁に食材の良い方が勝つのか、それ
とも料理の腕が良い方が勝つのかと嫌みっぽく語る。
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真知子の嫁いびりは続く。

やはり息子の忍の傾向というものを知っているために、息子の
事で張り合って勝つのは難しそう。特に食事の好みは知って
おり、忍は人参が嫌いなこと。そしてシチューの時にもパン
ではなくご飯と味噌汁を食べるという習慣が有ることを知る。

日曜日、夫の会社の友人が来る時に嫁が居ないと失礼か?

昔の価値観ならば嫁が面倒をみるのだろうけど、会社の仲間な
らば別に嫁が居なくても良いんじゃないかという気がする。
上司が居ればまた話は変わってくるけどね。
やっぱり嫁の尻に敷かれているとか、こういう時に分かって
しまうものなのだろうか?

共働きvs専業主婦の対決

なかなか両者が相容れる事は無さそうだね。
特に夫の朝食が疎かになったりする辺りは姑としては許せない
って感じだ。ゴミ袋に関しては正直どっちでも良いんじゃない
か。

掃除の取り決め

玄関を掃いたの掃かなかったのと細かく取り決めしておこうと
いう所の発想は如何にも女性的な気がする。大した労力の差も
無いし、男性はそこまで気にする事じゃないよな。
損得勘定で物事を図るとやはり争いの元になってしまうか。

嫁いだ先に嫁の母を招聘する大胆な構図

まぁ実際には嫁と姑は同居という名の別居状態な訳で八重子
を呼ぶのは悪いことでは無いと思うけど、真知子がまたそういう
のを気にする人だからね。
簾の件で真知子のセンスをボロクソ語っているときにやってきて
しまう所は流石に気まずいものがあったな。

静とユウノスケは兄の部屋で夕食。

上ですき焼きをしていると知って掌返しのように啓三にあげた
ハズの饅頭を奪い去って二階へと走る辺りが笑える。
しかし会社の友人が来ているって所に乱入するのだからなんと
いうか大胆だな。

真知子が激怒するも都の涙でピタっと止まる。

女性の涙には誰もが弱いって事か。
コンタクトレンズにゴミが入って涙するというお約束のコース。

花岡都 …… 山口智子 (29歳、雑誌すてきな奥さん編集者)
花岡忍 …… 高嶋政伸 (28歳、長男、東洋生命)
花岡静 …… 横山めぐみ (長女)
花岡るみ …… 坂井真紀 (次女、学生)
松井修一 …… ルー大柴 (東洋生命)
倉本綾子 …… 阿知波悟美 (編集長)
小島小夜子 …… 細川ふみえ (東洋生命)
三枝正樹 …… 五十嵐光樹 (るみの彼?オカマ)
寺田トシ子 …… 原知佐子
下村カヨ …… 野村昭子 (東洋生命)
藤原春子 …… 岩本多代 (真知子の妹)
谷村八重子 …… 赤座美代子 (都の母親)
寺田ユウノスケ …… 佐野史郎 (バンド"BlackRain"、静の彼)
花岡真知子 …… 野際陽子 (忍の母)
花岡啓三 …… 伊東四朗 (忍の父、マルモト電工)

加賀美 …… 深見亮介 (都の会社の社員)

川俣しのぶ、久我美智子、近藤理枝、楠大典、石坂明


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