ダブル・キッチン
(TBS1993年4月期・金曜21時枠)

脚本・・・西荻弓絵
音楽・・・小林武史
演出・・・吉田秋生、桑波田景信、伊佐野英樹、北川雅一
プロデューサー・・・貴島誠一郎


第6話 ダブル離婚の危機

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目覚まし時計の音で目が覚める都。なかなかベッドから起き上
がれないでいるが、忍が放屁したことで目が覚める。
起きるとユウノスケたちがコーヒーを飲みかけて電源を入れっ
ぱなしであることに気がつき不満。更にゴギフリが出ると、
都以上に忍が驚き逃げ惑う姿を見て呆れる。
妹の静夫婦は二週間の約束なのにもう三日が過ぎているとして
忍に話をつけるよう告げる。もしも話さなかったら離婚も辞さ
ないと告げる。

一方るみは就職内定の為の試験だった。朝から神経性胃炎に
悩まされる。色々と口うるさく語りかける母・真知子に余計な
事は言わないでと告げる。真知子はるみからの怒りを父・啓三
に嫌味として受け流す。

ユウノスケはようやく作曲していた曲が作りあがる。
静は何処か具合が悪く食あたりを疑う。
父の啓三は背広に着替えて行き先も告げずに出て行く。向かった
先はつくし野公共職業安定所だった。

るみは面接に挑む。あなたにとって就職とはどんな意味がある
のか?と尋ねるられると家計を支えていきたいことを告げる。

母・真知子はスーパーでパート募集の張り紙を見つけるも、
年齢の条件は45才までと書かれてあり癇癪を起こす。

なかなか再就職先が見付からない啓三は公園で佇んでいると
似たように仕事を探す男性から声をかけられる。肩書きは年を
取ると意味をなさない事を聞かされ納得する啓三。

静は医者に診せに行くと妊娠二ヶ月であることを知る。すぐに
ユウノスケに話すと彼は喜んでくれた。静は祝福されないので
はないかとして心配していたが、ユウノスケのリアクションを
見て自信をつけて母親にもそれをつげに行く。

夕飯の際、都はユウノスケたちにきちんと家から出て行く様
言ってと忍に迫る。静は夕食の席で静が妊娠した事を啓三にも
告げるが全く喜ぶ表情も見せない。それを聞いた真知子はよう
やく外孫が出来たのだから、内孫にも期待したいと都に嫌味。
妊娠で腹が出てくる前に簡単な式を挙げたいという静。しかし
啓三は結婚式には出ず、筋の通らない結婚に賛成できるものは
無いという。才能の無い人間が頑張っても無駄だとして、家庭の
為に養う努力をしたらどうかと告げる。
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静が妊娠する。

当然ながら仕事の無いユウノスケとの関係を啓三が喜ぶはずも
無い。結婚式には出ないという父親を説得することは出来るのか。

姑は夢への態度を一転する。

今回は末っ子のるみが都の会社"主婦と生活社"へのコネ入社を
希望している事もあって、急に優しくなる。服装まで誉めて
いたが、過ぎ去った跡にはタンポポみたいな服だと揶揄。

仕事に対する価値観

これまで社会の枠組みの中で必死に頑張ってきた父。
そんな型から外れているミュージシャンのユウノスケ。
年を取る毎に会社での組織の意味を考え、肩書きが不要のもの
であると感じる啓三は最後にユウノスケのしている事を理解
していく。

静のユウノスケに対する視線

啓三に言われてユウノスケは職安に行き、写真編纂の仕事を
見つける。
ミュージシャンを辞めると知った静は今まで苦労してきたのは
何のためかとして、離婚を口にする。

啓三が静にかける言葉

人生には良いときも有れば悪いときも有る。悪いときに一緒に
やっていく自信のない人とは結婚するなと告げる。流石お父さん
の言う言葉には説得力がある。

結局妹の結婚式と新居代を・・

兄が肩代わりすることになる。長男としては常に家族の事で
負担が回ってくるな。でもこれで静たちが出て行くと思えば
良かったのかも知れない。ミュージシャンたちのたまり場に
なった時にはどうなるかと思った。

花岡都 …… 山口智子 (29歳、雑誌すてきな奥さん編集者)
花岡忍 …… 高嶋政伸 (28歳、長男、東洋生命)
花岡静 …… 横山めぐみ (長女)
花岡るみ …… 坂井真紀 (次女、学生)
松井修一 …… ルー大柴 (東洋生命)
倉本綾子 …… 阿知波悟美 (編集長)
小島小夜子 …… 細川ふみえ (東洋生命)
三枝正樹 …… 五十嵐光樹 (るみの彼?オカマ)
寺田トシ子 …… 原知佐子
下村カヨ …… 野村昭子 (東洋生命)
藤原春子 …… 岩本多代 (真知子の妹)
谷村八重子 …… 赤座美代子 (都の母親)
寺田ユウノスケ …… 佐野史郎 (バンド"BlackRain"、静の彼)
花岡真知子 …… 野際陽子 (忍の母)
花岡啓三 …… 伊東四朗 (忍の父、マルモト電工)

小林 …… パッパラー河井 (コスモレコード)
公園の老人 …… 大塚周夫

山崎満、楠大典、矢部夕加里、緑川誠、児玉頼信、加瀬巧一
隈本誠、平久保雅史、半戸敬志、西崎博


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