ダブル・キッチン
(TBS1993年4月期・金曜21時枠)

脚本・・・西荻弓絵
音楽・・・小林武史
演出・・・吉田秋生、桑波田景信、伊佐野英樹、北川雅一
プロデューサー・・・貴島誠一郎


第7話 嫁姑ガマンの限界

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明日から7月。
るみは就職活動で忙しくしていた。彼女の特技である中国語が
活かせるユニオンフーズが本命。面接の練習を行う。
一方都は大阪に出張することになっていた。忍が嬉しそうに
しているのを見て羽根を伸ばす気ねとじゃれ合う。

職場で忍は松井が落ち込んでいるのを見掛ける。今日は松井の
誕生日だと言う一人だという。忍は今日は妻が居ないので
みんなで祝おうというが、小夜子を呼ぶかと聞くと何処か不自然
な態度。小夜子からは忍に相談に乗って欲しいと言われる。

都は森田純一と一緒に大阪出張だった。アメリカ帰りの男。
純一は都の指輪を見てやっぱり結婚したのかとガッカリ。良い
編集者になれたのに結婚したら全てがお終いという口ぶり。

るみは本命の会社で最終面接だった。
結婚したらどうするのか、子供が出来たら仕事はどうするのか
尋ねられ、流ちょうに返事する。是非中国に赴任して仕事を
したい事を訴える。るみは30社を受けたが未だに内定はもらえ
ずに居た。
そんな中、ユウノスケもまた大阪に仕事のために出張していた。
テレビ出演し、CMがヒットしバンドの復活をアピールする。

るみは帰宅し両親と雑談していると、電話が鳴る。
ついに一社目の内定をもらう。老舗のストッキングメーカー
の"おかめソックス"だった。滑り止めだという。中国語が活か
せる仕事ではないのであまり行く気はないという。さらに連続
してユニオンフーズからも内定の電話が鳴り母親は大喜び。
一応都に紹介してもらった出版社も面接は受けるというるみ。

忍と松井は飲みに行く。小夜子が大山部長に誑かされている
のが許せず救ってやりたいと思うウチに惚れていたという松井
は昨日プロポーズするも振られた事を告げる。好きな人が居る
と言われたという。忍は松井は何故妻と離婚したのか尋ねると
妻は職場で男性が出来たのだという。

忍が帰宅する頃、外は雨が降っていた。
急いで帰宅すると花岡家の前で小夜子がびしょぬれの姿で忍の
事を待っていた。
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都と忍、どちらも一人の時に異性の影が・・・

まぁ新婚早々に浮気するというのは有り得ない訳だけど、
異性の影をちらつかせて、最後に妊娠したという事実を持って
大団円を演出。

都が嫉妬する姿、忍が妊娠の事実を喜ぶ姿。

このドラマの可愛らしいところはこんな表情がとても豊かな事。
嫁と姑の問題は、当初の時に比べると随分比重として少なく
なってきた感じがする。都が嫉妬する姿はとても可愛いし、
忍が妊娠を喜ぶ姿はホント嬉しそう。これだけ喜んでくれれば
妻としてもその冥利に尽きるというものではないか。

るみは悲喜こもごも

面接に次々と受かる姿を見て後半は手痛いしっぺ返しを喰らう
事は予想できたけどね。
ドラマでは内定取り消しの理由に、この不況のご時世だから
仕方がないというけれど、2010年の今でも不況が続いている
のだから日本経済はホント重傷だね。

小夜子の小細工

忍と都を別れさせようとして、色んな工作を行う。
電話中にはわざと声を出したし、バスタオルには口紅。
ベッドルームにはアクセサリー、そしてゴミ箱にはパンスト。
その辺のことに気を使わない所が忍らしいけど、こんな不器用
な人が浮気に関して嘘を付くとも思えないので、都は信じて
あげても良いような気がするね。

るみの面接時に都は出張中。

このせいで面接に落ちたと姑。不運を呼び込む存在だと嫁
いびり。今回の嫁姑と対峙場面はこのシーンくらいだったか。

花岡都 …… 山口智子 (29歳、雑誌すてきな奥さん編集者)
花岡忍 …… 高嶋政伸 (28歳、長男、東洋生命)
花岡静 …… 横山めぐみ (長女)
花岡るみ …… 坂井真紀 (次女、学生)
松井修一 …… ルー大柴 (東洋生命)
倉本綾子 …… 阿知波悟美 (編集長)
小島小夜子 …… 細川ふみえ (東洋生命)
三枝正樹 …… 五十嵐光樹 (るみの彼?オカマ)
寺田トシ子 …… 原知佐子
下村カヨ …… 野村昭子 (東洋生命)
藤原春子 …… 岩本多代 (真知子の妹)
谷村八重子 …… 赤座美代子 (都の母親)
寺田ユウノスケ …… 佐野史郎 (バンド"BlackRain"、静の彼)
花岡真知子 …… 野際陽子 (忍の母)
花岡啓三 …… 伊東四朗 (忍の父、マルモト電工)

森田純一 …… 羽場裕一

山田雅人、川俣しのぶ、伊藤哲哉、清水冠助、大矢兼臣
寺田千夏


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