ダブル・キッチン
(TBS1993年4月期・金曜21時枠)

脚本・・・西荻弓絵
音楽・・・小林武史
演出・・・吉田秋生、桑波田景信、伊佐野英樹、北川雅一
プロデューサー・・・貴島誠一郎


第11話 W鼓の乱打!!嫁姑涙の別れ

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一年間の子育て休暇を経て今日は都が職場に復帰する日。
一年も休んでいた事で仕事の勘が鈍っていないか、職場の雰囲
気が変わっていないか心配する都。それを知って忍はじゃあ
仕事を辞めるかと尋ねるも子供が大きくなって趣味らしい趣味
も無い私には仕事くらいはしていたいという彼女。

朝、子供をもみじ保育園に預けて仕事場に行く都。
倉本綾子らが快く迎えてくれて、大きなデスクまで用意して
くれていた。一年分のレターを持ってこられてこれからまた
頑張れと告げられる。早速ご自慢の育児術というタイトルで
企画を仕上げて欲しいと言われる。
真知子は都が子供を保育園に預けるのを快く思っておらず、
よく自分の子を保育園に預けるわねと愚痴る。

真知子は寺田の実家に居る静に電話を掛ける。
すると静は子育ての余り真知子の存在を忘れてしまうという
事態に。

そんな中、もみじ保育園から、啓一郎が熱を出した事が電話で
知らされるが都は取材に出ていて繋がらず、連絡は真知子へと
回る。急いで知らせを聞いて保育園に行く都だが既におばあち
ゃんが来て引き取っていった事を聞かされ気まずい思いで自宅
に戻る。案の定、真知子からは子供の具合が悪ければ飛んで
戻ってくるのが母親の役目だとして、母親失格だと言われる。
それを聞いた都は涙を流しながら謝罪する。真知子は泣くくら
いならば初めから仕事をするなと言われ、都は子供といる時に
も仕事をするときも幸せを感じるのに、何故涙が出るのか分か
らないと告げる。
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最後のバトルは子育てと仕事の両立

都にしてみればこれまでずっと真知子にいびられつつも仕事を
続けてきた意地も有るだろうし、自分自身の事を考えた場合に
仕事を辞める事への抵抗感が有る。

口うるさい祖母は子育てに扶養。

子供はあくまで自分たちの子供であり、祖母の主張する跡取り
ではない事。
しかし次々とトラブルが発生し、やはり祖母の存在が大きくなっ
ていく。

風邪が家族に伝染していく。

子供が熱を出した後、都に移り、静や真知子へと伝染していった。
都が一人熱で苦しんでいる中、最も世話をしてくれたのが仕事に
忙しい夫ではなく姑だったという辺りがとても皮肉だ。

ロンドンへの出張が決まる

単身赴任するのか。それとも都は仕事を辞めてついていくのか。
結果的に忍の良きパパっぷりに都は自分も家族の力になりたい
と考える。

一気に家族が居なくなる。

真知子が大声を張り上げられていられるのも家族が居ての事。
るみが中国に出向になり、静は寺田家に嫁に入り、忍もまた
ロンドンへの出張。
ちょっと可愛そうだけど家族の有り難みが一番実感した人なの
ではなかろうか。最後に都が姑の事を持ち上げる記事を書く辺り
が泣けるね。

花岡都 …… 山口智子 (29歳、雑誌すてきな奥さん編集者)
花岡忍 …… 高嶋政伸 (28歳、長男、東洋生命)
花岡静 …… 横山めぐみ (長女)
花岡るみ …… 坂井真紀 (次女、学生)
松井修一 …… ルー大柴 (東洋生命)
倉本綾子 …… 阿知波悟美 (編集長)
小島小夜子 …… 細川ふみえ (東洋生命)
三枝正樹 …… 五十嵐光樹 (るみの彼?オカマ)
寺田トシ子 …… 原知佐子 (ユウノスケの母)
下村カヨ …… 野村昭子 (東洋生命)
藤原春子 …… 岩本多代 (真知子の妹)
谷村八重子 …… 赤座美代子 (都の母親)
寺田ユウノスケ …… 佐野史郎 (バンド"BlackRain"、静の彼)
花岡真知子 …… 野際陽子 (忍の母)
花岡啓三 …… 伊東四朗 (忍の父、マルモト電工)

川俣しのぶ、成田恵、森よし江


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