古畑任三郎
(第1シーズン 1994年4月期)

脚本/三谷幸喜
演出/星護


第7話 殺人リハーサル


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長年時代劇を撮影していた日本キネマ撮影所が、現在撮影され
ている「あっぱれ侍」をもって閉鎖され、スーパーに変わる。
なんとかスタッフたちの悲痛の声を伝えようと、看板俳優の
大宮十四郎は製作会社の社長・城田春彦に嘆願書を提出するが
もう決定事項だとして取り合おうとしない。
城田春彦は自らも出たがりの性格で悪者として時代劇に出演
していたが、明日最後のシーンにも出演しようとしていた。
十四郎は明日の立ち回りのリハーサルをしようと彼を誘う。
現場のセットに行くと十四郎の熱烈なファンが彼をポラロイド
で撮影し、その写真を彼のプレゼントする。一目見て彼はその
写真を投げ捨てた。
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リハーサル内に起こった死亡事故。
果たしてこれは主演俳優による過失致死か?計画殺人か?

計画殺人を立証するのはとても難しいものだと思うが、ドラマ
では随分簡単に殺意を打ち立ててしまった感じのする話。

真剣かイミテーションか。
選ぶ過程で故意に間違った事を立証する証拠が出てくるのかな
と思ってみていたが、ドラマでは飛ぶ血しぶきを計算に入れて
セットを動かしたことが直接の動機へと結びつけた。

実際に同様の事故が起これば、これだけで有罪に結びつける
のは難しいであろう事は間違いなく、やや内容としても弱い
気がする。

しかし十四郎が本当に剣を見分けられないかどうか確かめる
辺りの小狡さは古畑っぽいところ。でも実際には真剣を選んで
いた感じだし、区別するのって本当に難しいのですかね。

もっとあのセットの月を十四郎が大事にしていた事が分かれば
もう少し説得力が出た話なのかも。

古畑任三郎 …… 田村正和
今泉慎太郎 …… 西村雅彦

大宮十四郎 …… 小林稔侍 (時代劇俳優)
城田春彦 …… 長谷川初範 (撮影所社長)
蟹丸警部 …… 峰岸徹 (刑事)
山本 …… 梅津栄 (小道具)
倉田 …… 北見敏之 (スタッフ)

二瓶鮫一、山崎一、宮本大誠、林和義、岡田俊博、平岡幸司
市野莉絵、松美里杷、恩田恵美子、ト字たかお

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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