古畑任三郎
(第2シーズン、1996年1月期)

脚本/三谷幸喜
出演/田村正和、西村雅彦


第4話 赤か、青か

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天神大学・電気工学科の林功夫は、夜中に研究室を抜け出すと
自転車を飛ばしてエキサイト・パークへと向かう。観覧者に
行くと中へと入り爆弾を設置する。
警備員の金井に気づかれないように園外へと出るが、先程の
観覧者に自転車の鍵を忘れてきたことに気がつき戻る。
しかし観覧者に行くも鍵は見つからず仕方なく自転車に付けて
いたチェーンはペンチで壊すことになる。しかしペンチで壊し
て行こうとするところを警備員の真鍋茂に見つかり、念のため
に自転車の登録番号を控えさせて貰うという。身を屈んだ所を
林は鈍器で後頭部を殴りつけて殺害する。

翌日真鍋が殺された事を受けて古畑はやってくる。午前中に
呼び出されたので不機嫌そうな彼。向島はそんな古畑にコーヒ
ーを入れてくれて、更には妻特製のサンドイッチとおみくじ
クッキーをもらう。おみくじは大吉。ラッキーカラーは赤と
出た。
そんな中、エキサイトパークに脅迫の電話が掛かってくる。
局長の堀之内が対応に出ると今日の正午までに三千万円を用意
しろという。取引方法などは追って連絡するという犯人。
ハッタリではないという証拠にデモンストレーションを見せる
としてチケット売り場を爆発させる。従業員の石塚は焦って
警察に連絡する。

現場には別件で来ていた古畑が様子を見に来る。恐らく警備員
は犯人を見たので殺されたのであろうという。金井に聞くと
深夜観覧者が地上に有ったのは一号機だという。そこにはなん
と今泉の姿があった。爆弾だと聞いて処理班の暮睦がやってく
る。彼は爆弾処理のスペシャリスト、左門を呼び出そうとする
が彼は先日の事件で負傷していた。そこで彼がお勧めする
近くにある大学の研究員・林に来て貰うことにする。
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相変わらず古畑が目を付けた人物に外れ無し。
爆弾処理を行う人物が近くに住んでいて自転車で来たことで
着眼点を持ったのか。

確かに電話だけであの爆弾の設計図を作るのは正直嘘臭かっ
た。XXの事件に使われた爆弾と同じだと言っていたけど、
そんな大層な爆弾ではなく、単なる手作りのものではないか。

相変わらず今泉が最大の被害者。
精神的に病んでいる彼には刺激的な治療法なのかも。

ドラマとしては細部が良く解らないものだった。
今泉との電話のやりとりで、絶縁体にガムを使ったり、グリーン
の配線を切ったり細かい作業をしていたがあれは何をしていた
ものなのか?

今回は古畑が仕掛けたブービートラップが犯行の自供を誘導させ
るというもの。
当初の何気ない会話の中で、林がヘアピンや髪留めを要求して
いたことが、そもそもの彼の勘違いだという点は面白かったが、
別にその違いを間違えていても犯人に直接繋がる物では無いと
思う。ただその後鍵について言及してしまった辺りは流石に
言い逃れは出来ないところだね。

最後は古畑の運頼みだったという点はちょっと恐い物があるな。
珍しく古畑も犯人に対して感情を露わにしていた。

古畑任三郎 …… 田村正和
今泉慎太郎 …… 西村雅彦

林功夫 …… 木村拓哉
暮睦 …… 大谷亮介
芳賀刑事 …… 白井晃
向島音吉 …… 小林隆 (警察官)

金井大、石井洋祐、増田由起夫、ドン貫太郎、後藤哲夫
信太昌之、田代美緒、楠木たまき

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