ひとつ屋根の下

脚本/野島伸司
プロデューサー/大多亮
演出/永山耕三


第8話 長女の悲しい家出


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小雪の母親が上京する中、小雪が風邪と過労のために倒れて
しまう。家事の事は全て小雪にかかりっぱなしだった柏木家は
機能を失い、全てのしわ寄せを小梅が受けることになる。
小梅の作った朝食は酷く、さんまは火の調節を無視して真っ黒、
ご飯は水の加減を知らずにポサポサ、味噌汁にダシを入れる
事を忘れて水っぽい。兄弟全員から避難され、いつもは助けて
くれる雅也さえも小梅をからかうことで落ち込む。
勉強が出来ても味噌汁が作れないようでは相手が見つからない
と言われ、逆上した小梅はたかがご飯くらいのことでと告げて
出て行ってしまう。
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今回はついに小雪の事実が家族全員に分かってしまう話だった。
全ては小雪の母、京子が上京してきてから可笑しくなった感じ。
とても可愛そうな小雪だった。小梅もある意味では被害者だった
な。
それにしても兄妹の中で異性を感じさせると生々しいな。
特にちぃ兄ちゃんが小雪に告白して振られるところを小梅に
見られたときのバツの悪さ。
朝にこんなの家族じゃないと告げた小梅の気持ちも何処か分かる
気がする。

達也の場合。
今回はあまり活躍の場は少なかった。
小雪の母に会いにいくと、今回の上京の目的は小雪ではない事
を告げられる。
小梅が爆弾を投げかけたことで小雪が血の繋がらない事が発覚。
その事実が分かったからと言って兄妹の仲が変わるわけはない
と告げるが、みんな微妙に変わってしまった。
その事を知り達也は激怒。
親が違うと分かったからと言って他人面するのか、気を使うと
いう行動が彼女の居場所を奪っているという。
これで問題は解決するかに思えたが、まだまだ問題はこれから
って所が惨い。

雅也の場合。
今回は悪ノリして小梅を虐めていた。
小雪に対して真っ直ぐな人だから仕方がないんだけど、今回は
小梅の味方が居なかったのが可愛そうかも。
小雪のために母・京子と逢い、金を渡す変わりに二度と会いに
来ないよう約束させる。勿論母親もそんなつもりじゃなかった
し、今更娘に合わす顔もないと思っているのかも知れない。
雅也は小雪を抱きしめ好きだと告げるも、小雪にはね除けられ
てしまう。兄妹として見て欲しい時なのに、異性として見てし
まうちぃ兄ちゃんのタイミングの悪さが全てか。

和也の場合。
冒頭では小雪にパンツに名前を書かれて拗ねていたものの、
血の繋がらないと分かった途端、羞恥心が沸いて、パンツを
洗うようになる。そんなに恥ずかしいか?

小雪の場合。
ここ二、三話、血の繋がらない事実に対して兄妹の反応を気に
していたので、来るべき事態が起こったという感じ。
母親が会いたがっていた、償いをしたがっていたという事を
聞いて結局母親の元に行ってしまう。勿論全ては嘘。
折角見つけた居場所だったのに、まさか弟妹に奪われていくと
は。

文也の場合。
松前ルミ子先生に迫られ、キスされ胸を掴まされ・・・
これまで異性を意識したことがなかった文也もこれで突然
目覚めたって感じか。
ルミ子先生は文也の絵を見て才能を感じたのか。
突然小雪に裸を見られるのを拒み始める。
小雪の仕草や距離感、胸を意識し始めるところは、ルミ子
先生との事を考えると仕方がないかも。

小梅の場合。
今回の爆弾娘っぷり、見事です。
冒頭で料理を巡っていじめられる様は面白かったけど、本人
に取ってみれば真剣だったのかな。愛情のあるイジメ方だった
けどね。
一旦丸く収まるかと思ったけど、謝らないという彼女の中には
まだまだ納得できるだけの材料が揃っていなかったみたい。
小雪には母親が居るだけマシだと思っているのかな。
台所に立つ彼女の中に女性同士の熱い火花を感じた気がするけ
ど、高校生ではまだ料理を意識するには難しいか。

柏木達也 - 江口洋介 (長男・元マラソン選手)
柏木(木内)雅也 - 福山雅治 (次男・医者)
柏木小雪 - 酒井法子 (長女・OL)
柏木和也 - いしだ壱成 (三男・工場勤務)
柏木小梅 - 大路恵美 (次女・高校生)
柏木文也 - 山本耕史 (四男・車椅子)
日吉利奈 - 内田有紀 (舞台女優。知らなきゃもぐりよ!)
広瀬幸夫 - 山本圭 (医者)

桑名詩織 - 千葉麗子 (犬の散歩)
松前ルミ子 - 河合美智子
中川京子 - 風雪ジュン

児玉頼信、川口政彦、中川弘、山崎一、手嶋みなみ、成瀬富久

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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