ひとつ屋根の下2
(1997年4月期・月9)

脚本/野島伸司
プロデューサー/杉尾敦弘
演出/永山耕三、武内英樹、高丸雅隆


第3話 心貧しき者へ


--------------------------------------------------------
朝から食事のおかずを巡って柏木家では大騒ぎ。
下宿人の真澄のおかずが他の人より豪勢なことに気がついた
和也が噛みついたのである。真澄は柏木家の懐具合を知って
下宿費に一万円を上積みしてくれた為に、せめてものお礼と
しておかずをワンランクあげた物。ボロは着ていても心は裕福
なハズだと兄ちゃんは語るが、それでも大好きなプリンが真澄
の元に渡るのを見て、我慢できず矛盾した行動見せる。
そんな中、真澄の母親が上京してくる。
一方東大の合コンのチラシをもらった真澄はふとしたことで
そのチラシを和也に見られる。和也は一度女子大生と合コン
してみたかったとして連れて行ってくれる様頼むのだが・・・
--------------------------------------------------------

真澄の素性が明らかになる話だった。
東大生であり女性との事だったけど、全てはウソ。
浪人生で男性で、それでいて実家も手広く事業を展開している
のは昔の話で、父親が欺され今では小さな畑を耕しているとい
う事情が存在する。

虚勢を張りたがる気持ちは良く理解できるが、自分を偽る余り
親までも非難の対象にしてしまうところがやや解せない話で
ある。
ライバル視していた同郷の人間が都合良く現れ、合コンに誘う。
相当高校時代はライバルの男性も真澄に対して苦汁を飲まされ
て来たのだろう。不自然なほどにエリート意識を全面に出して
いるが、全ては劣等感の裏返しであり、なんとも恥ずかしい
人である。

達也は今回真澄の母親と東京見物を行う。
意地を張らなければ真澄が母親と思い出の東京見物にだって
なるはずなのにね。
最後は兄ちゃんがみんなを座らせ母親の子供に対する気持ちを
得々と説いていく。母親が持ってきたさつまいもの使い方が
また上手いんだよね。オチに使うのもこのさつまいもが発端
となるおならの話。小雪さんはおならをしないとの事。

小梅は先輩の南雲俊平の関係を順調に進めている。
前回この先輩が怪しいと踏んだけど、彼を好きな周りの女性
がくせ者だったのね。倉橋美保がその主犯格なのか。
大学生にもなって靴に画鋲を仕込んでおくとは。

文也のエピソードは、友達になった女性・寺田奈美との事で
悩む。連絡が取れなくなった事で母親に気がつかれたのかと
ビクビクしている。その状況を見て広瀬幸夫がまた良いこと
を言う。恋をしていると何かがあると悲観的になると。
それを直すにはずっと一緒にいなければならないという。

和也のエピソードは、真澄と共に合コンにいき、生意気な
ライバル君を殴り飛ばす役目。常に警察沙汰になるというのが
彼らしいところ。まさかあの合コンに望月実希が来ているとは
思わなかった。この実希という女性も突っぱっている様で
意外と自分に自信のない女性を演じている。和也に合コンに
出席した女性の中で一番イカしていたと言われて良い気分に
なる彼女。でも嘔吐したあとのキスは流石に厳しいな。

柏木達也 - 江口洋介 (長男。クリーニング店経営)
柏木雅也 - 福山雅治 (次男。医者)
柏木小雪 - 酒井法子 (長女。血の繋がりはない)
柏木和也 - いしだ壱成 (三男。工場勤務)
柏木小梅 - 大路恵美 (次女。大学生)
柏木文也 - 山本耕史 (四男。車椅子)
広瀬幸夫 - 山本圭 (医者)
兵頭五郎 - 小木茂光
木内祐蔵 - 清水紘治
中川京子 - 風吹ジュン
中川恵 - 安達祐実

望月実希 - 松たか子 (工場勤務)
早川真澄 - 黒田勇樹 (下宿人)
倉橋美保 - 伊藤裕子 (大学生)
望月章吾 - 森田剛(V6)
早川百合江 - 藤田弓子 (真澄の母)
前園俊雄 - 宇梶剛士 (教師。小雪の見合い相手)
川村泉 - 渡辺由紀
根本裕司 - 堀真樹
井上友史 - 北村総一朗
寺田奈美 - 浅井江理名 (文也の文通相手)
前川 - 冨士眞奈美 (柏木家の隣人)
中川誠次 - 加藤善博
南雲俊平 - 村田泰則 (テニス部の先輩)
南雲真理子 - 山村美智子
寺田良美 - 中村久美
寺田繁 - 山路和弘
津山新一 - 古川九一
橋田篤 - 山下徹大 (真澄の同級生)
小沢 - 山本顔ノ介
ヨシカワミチコ - 藤原紀香

斉藤暁、真実一路、のぎすみこ、田口主将
川井博之、野地将年

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

inserted by FC2 system