ひとつ屋根の下2
(1997年4月期・月9)

脚本/野島伸司
プロデューサー/杉尾敦弘
演出/永山耕三、武内英樹、高丸雅隆


第5話 車椅子の悲しき恋

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柏木家の庭にテントに張って住むことになる実希。約束が違う
として和也は反対するが、実希本人は意外にも気に入った様子。
文也は文通相手の寺田奈美から別れの手紙をもらったことに
納得できない様子。真澄が女装し友達として奈美の自宅を訪れ
る事になる。
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今回は文也と奈美の恋愛を温かく見守りたい心情と、障害者
同士が付き合うことの難しい現実が見られた話だった。

とても切ない展開だけど、確かに障害者同士では難しいよね。
奈美の両親が凄い剣幕で柏木家を訪れるけど、兄ちゃんの
セリフや態度は彼らを飲み込むくらい説得力があった。

やはり一家の大黒柱としての立場が兄ちゃんに感情だけでは
ない、現実的な姿勢を上手く求めているし、それに答えようと
する兄ちゃんがとても大きく見えた。
我慢ばかりしている弟からまた取り上げねばならないのかと
悩み涙する兄ちゃんの姿を見れば、この家族からはみ出しもの
など出られない理由もよく分かる。

しかし真澄ちゃんはまたしても女装。
今回は一連の計画の中に実希まで加わった。
二人のデートを演出したわけだけど、流石に目の見えない人と
足の歩けない人が"高尾山"に登るというのは、激しく現実味が
ない。帰りに歩行さえも困っていたけど、山頂に行くときには
どうやって登ったのか?確かにケーブルカーで途中まではいける
けどね。

夜空に響くフルートの音は空きっ腹には最高に響いたことだろ
う。

小雪のエピソードは、ピカリンとの別れ。
双子の兄弟は実在しないという事で、幾ら好きだからと言っても
相手の反応を確かめながら付き合っていたというのは、気分の
いい話ではない。でも弟のキャラクターの良さを引き出したのは
確かにプライドの高い兄的キャラクターだったね。

小梅は先輩との初キス。
幸夫に相談していたけど、小雪に相談すれば良いのに。
男性に対する疑問を聞くためには、無難な幸夫が選ばれたって
事か。

柏木達也 - 江口洋介 (長男。クリーニング店経営)
柏木雅也 - 福山雅治 (次男。医者)
柏木小雪 - 酒井法子 (長女。血の繋がりはない)
柏木和也 - いしだ壱成 (三男。工場勤務)
柏木小梅 - 大路恵美 (次女。大学生)
柏木文也 - 山本耕史 (四男。車椅子)
広瀬幸夫 - 山本圭 (医者)
兵頭五郎 - 小木茂光
木内祐蔵 - 清水紘治
中川京子 - 風吹ジュン
中川恵 - 安達祐実

望月実希 - 松たか子 (工場勤務)
早川真澄 - 黒田勇樹 (下宿人)
倉橋美保 - 伊藤裕子 (大学生)
望月章吾 - 森田剛(V6)
早川百合江 - 藤田弓子 (真澄の母)
前園俊雄 - 宇梶剛士 (教師。小雪の見合い相手)
川村泉 - 渡辺由紀 (元陸上選手・達也の同僚)
根本裕司 - 堀真樹 (陸上選手)
井上友史 - 北村総一朗
寺田奈美 - 浅井江理名 (文也の文通相手)
前川 - 冨士眞奈美 (柏木家の隣人)
中川誠次 - 加藤善博
南雲俊平 - 村田泰則 (テニス部の先輩)
南雲真理子 - 山村美智子
寺田良美 - 中村久美 (母)
寺田繁 - 山路和弘 (父)
津山新一 - 古川九一
橋田篤 - 山下徹大 (真澄の同級生)
小沢 - 山本顔ノ介
ヨシカワミチコ - 藤原紀香

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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