ひとつ屋根の下2
(1997年4月期・月9)

脚本/野島伸司
プロデューサー/杉尾敦弘
演出/永山耕三、武内英樹、高丸雅隆


第9話 愛する兄の帰国

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小雪は洗濯を干している最中に倒れ病院に運ばれる。
急いで病院に向かう達也。容体が落ち着きベッドで寝ている
彼女を前にして、まだ幸せを少しも掴んでいないのにと悲しさ
を露わにする。
一方ベストタイムを出す和也は調子に乗るが、それは水筒に
入っている薬のお陰だと知った和也は、達也に事実確認をする
ともうマラソンを辞めると言い出す。
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完全な悲劇モードに突入。
これ程不幸が続く物だろうかというくらい酷い仕打ち。
離れかけていた兄弟の足並みも一瞬にしてまた揃ってしまう
くらいの衝撃的な事実を目の前にして、一人一人が自覚を持っ
て生きていく事を誓う。

達也にはやっぱり小雪に対して愛情がなかった。
有っても可笑しくはないのに、本人が彼女への気持ちがウソ
だったと言っている以上仕方がない。
小雪も何処からその気持ちに気づいていたのか。最初から気づ
いていた様な演出だけど、兄ちゃんの発言に去就を決めかねて
いたのは事実であり、結構振り回された感じだね。

和也は一度はマラソンを辞めると決めたときに自暴自棄に
なりそうだった。暴走して望月章吾を殴るときにはどうなる
事かと思ったけど、これで章吾が正気に戻るならそれも良し
という感じ。でも組織が簡単に抜けさせるのか。

それにしても川村泉の思惑もちょっと度キツイものがあったな。
和也は根本裕司に対する当て馬だったんだね。
レースでそんな作戦をしようとしていたことには驚きだが、
練習上の和也の進歩ぶりを見れば、それだけで結構根本裕司に
対して良い刺激にはなっていると思う。

文也のエピソードは結構微妙だ。
兵頭五郎の言い分も分かるが、井上友史が表舞台へのチャンス
をくれるならばそれはそれで良いことではないか。
どういう風に利用しようとしているのか分からない事もあって
なんとも言えないけど、絵が欲しい人が本当に居るのならば
素直に喜ぶべきだと思う。

それにしても文也と奈美の絡みとか、小梅のキャンパスライフ
辺りのシーンは一切無くなってしまった。もう解決したとばかり
に展開が用意されていないのはちょっと寂しい感じ。

柏木達也 - 江口洋介 (長男。クリーニング店経営)
柏木雅也 - 福山雅治 (次男。医者)
柏木小雪 - 酒井法子 (長女。血の繋がりはない)
柏木和也 - いしだ壱成 (三男。工場勤務)
柏木小梅 - 大路恵美 (次女。大学生)
柏木文也 - 山本耕史 (四男。車椅子)
広瀬幸夫 - 山本圭 (医者)
兵頭五郎 - 小木茂光 (文也の絵の先生)
木内祐蔵 - 清水紘治 (医者。柏木家と仲が良かった)
中川京子 - 風吹ジュン
中川恵 - 安達祐実

望月実希 - 松たか子 (工場勤務)
早川真澄 - 黒田勇樹 (下宿人)
倉橋美保 - 伊藤裕子 (大学生)
望月章吾 - 森田剛(V6)(実希の弟。少年院から出所)
早川百合江 - 藤田弓子 (真澄の母)
前園俊雄 - 宇梶剛士 (教師。小雪の見合い相手)
川村泉 - 渡辺由紀 (元陸上選手・達也の同僚)
根本裕司 - 堀真樹 (陸上選手)
井上友史 - 北村総一朗 (胡散臭い画伯)
寺田奈美 - 浅井江理名 (文也の文通相手)
前川 - 冨士眞奈美 (柏木家の隣人)
中川誠次 - 加藤善博
南雲俊平 - 村田泰則 (テニス部の先輩)
南雲真理子 - 山村美智子
寺田良美 - 中村久美 (母)
寺田繁 - 山路和弘 (父)
津山新一 - 古川九一 (チンピラ)
橋田篤 - 山下徹大 (真澄の同級生)
小沢 - 山本顔ノ介 (チンピラのボス)
ヨシカワミチコ - 藤原紀香

森川数間、澤口夏奈子

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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