放課後
(ボクたちのドラマシリーズ
1992年10月15日〜11月12日、全5話木曜20時枠)

原作:山中恒『おれがあいつであいつがおれで』
脚本:戸田山雅司 
演出:星護(1、2、5話)、小椋久雄(3、4話)
プロデューサ:塩沢浩二、黒田徹也
企画:石原隆


第5話 きっとまた会える
--------------------------------------------------------
急遽L.Aに行くことになった事をあずさに話す浩平。
両親には絶対に行けないと話したと言うが・・・

翌日、あずさの父・宗一郎はあずさに会いに来る。
あずさは父親に今行かせると困ることを告げるが、宗一郎は
あずさが生まれたときの心情を語る。女の子が生まれたと知って
とても嬉しかったが、ふと寂しくなったという。娘というのは
誰かの元に嫁いでしまうものであり、育っていくのが嬉しい反面
何処か寂しい物であるという。父で居られる間は、子供に出来
る限り楽な思いをさせたくて今まで仕事に打ち込んできた事。
それだけを励みにしてきたが、他人のように変わってしまった
娘を見て、あと何年父親で居られるのかと考えたとき、強引だ
と分かりつつもL.Aで一緒に暮らすことを考えたのだという。
あずさの事をL.Aにいくように説得して欲しいという。宗一郎は
あずさが選んだ君の事を信じているという。

あずさは浩平に逢うと、両親と一緒にL.Aに行ってくれないかと
告げる。高校を卒業すれば戻ってこられる事。入れ替わった事
で誰かを傷つけたくない事を語る。浩平も了承しL.Aに行くことに
なる。

クリスマスのプロムパーティーの準備が着々と進行する中、奈美
はあの日以来ずっと学校を休んでいた。
浩平はあずさが離れ離れになる事を望んでいる様でショックを
受けていた。

水原先生は、高校二年の冬休みは羽根を伸ばす最後の期間だと
して宿題を少なくした事を生徒たちに告げる。そしてクラスメ
ートたちの前であずさがL.Aに行くことになった事を報告する。
浩平はみんなの前でお世話になったと軽く挨拶をする。

浩平とあずさは奈美の家に行く。母親が出てきて、奈美はあずさ
に逢いたくないと言っているという。浩平はクリスマスパーテ
ィーの招待状を置いていく。

あずさと浩平は放課後誰も居なくなった学校で話し合う。
L.Aに行ってしまう浩平の方が寂しいよねと呟く。浩平は自分は
順応性が有るから何処でもやっていけることを告げる。
あずさは入れ替わったことについて、決して悪くはなかった事
を語る。分からなかったこと、知らなかった事を色々と教わった
と告げる。奈美のことを傷つけた事が心残りだとするが、
コンサートには必ず来るだろうと語る。

翌日奈美の母親から電話。あずさと浩平は急いで奈美の家に
行くと、置き手紙を残して何処かに彼女は居なくなる。そこに
は、一人で考えたいことが有るので探さないで欲しいと書かれて
いた。二人は色々と心当たりを捜すことに・・・こういう時
彼女は何処に行きそうなのか?浩平は、奈美がかつて17歳になる
時に好きな人と砂浜を歩きたい事を語っていたのを思い出し、
学年旅行で行った海岸へと足を運ぶ。すると案の定、奈美は
そこで一人佇み考え事をしているのだった。

--------------------------------------------------------

いよいよ衝撃の最終話

あずさはL.Aに行くことになる中、学校ではパーティーを行い
派手に最後のバンド活動をすることになる。
果たしてこのまま入れ替わったままで二人は別れることになる
のか?

傷心する奈美

あの日以来奈美は学校を休んでしまう。
そしてついには家出に近いことをする。
あずさと浩平は、電車に乗って奈美が行ったと思われる海岸へと
足を運ぶ。

あずさを説得するために、父親は浩平を説得する

実際には入れ替わっているので浩平を説得するためにあずさを
説得している状況なんだけどね。
あずさは父親がどんな気持ちで居るのかを知って、浩平に両親
と共にL.Aに行って欲しいと頼む。

奈美は気持ちに区切りをつけるために浩平の気持ちを確かめる

実際にはあずさの気持ちを確かめる状況なんだけどね。
これまで浩平からあずさへの気持ちは描かれていたけど、
逆にあずさから浩平への気持ちは一切描かれることはなかった。
この場面で初めて浩平が好きだと言うことが判明する。

プロムパーティー

体育館の外では、初回で入れ替わることになった電気工事師の
二人が作業を行う中、パーティーは盛り上がりを見せていく。
こういうプロムパーティーはアメリカっぽい演出だよね。

ベースとなっている映画「Back to the Future」

過去に戻ったマクフライが教会に落ちる雷を利用して元の
世界に戻ったように、このドラマでも映画「バック・トゥ・ザ
・フューチャー」へのオマージュ的展開が為されている。
とても上手い演出で、最後に続編を臭わす辺りも、そんな映画
の演出と同じように作られている。

あずさと浩平の再会

5年後に再会するとのエピローグ。
日本ではなく外国で出逢うことになるとの事だけど、果たして
どんな物語が待っているのだろうか。是非続編を希望。


秋山あずさ …… 観月ありさ (お嬢様)
高本浩平 …… いしだ壱成 (バンドマンの高校生)
若宮奈美 …… 諸岡菜穂子 (あずさの親友)
坂浦祐 …… 葛山信吾 (浩平の仲間)
前田洋治 …… 河相我聞 (浩平の仲間)
菊池啓太 …… 阿久津健太郎 (浩平の仲間)
本條司 …… 武田真治 (生徒会長)
秋山光江 …… 田島令子 (あずさの母)
秋山宗一郎 …… 梅宮辰夫 (あずさの父)
高本正平 …… 森本レオ (浩平の父)
高本郁子 …… もたいまさこ (浩平の母)
八木沢稔 …… 松崎しげる (バーのマスター)
水原とき子 …… 橘ゆかり (あずさの担任の先生)
吉崎大輔 …… 鶴田忍 (浩平の担任の先生)

電気工事 …… 神戸浩、蛭子能収
用務員のおじさん …… 綾田俊樹
奈美の母 …… ただのあっ子
あずさのクラスメイト …… 吉沢瞳、篠原涼子、芦田真奈
あずさのクラスメイト …… 高見沢杏奈、福田浩子
浩平らの先輩 …… 黒川忠文、山本栄浩

鎌手宣行、鶴田明宏、松崎早人、笠井一彦、篠崎和弥
坂口進也、花井直孝、滝雅人、箕輪圭一


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

inserted by FC2 system