恋人よ 脚本／野沢尚 出演／鈴木保奈美、岸谷五朗、鈴木京香、長瀬智也、櫻井淳子 佐藤浩市、水野美紀、芹沢名人、渡辺哲、江連健司、名幸一明 杉浦幸二、夏八木勲、斎藤みどり、庄司智久、久保文雄

第7話 許されない告白

血液型が判明する。
結果はB型。父親は航平以外の別人だった。
ベッドで何度も謝る粧子の声が病院の中で響く。
それでもあの子は二人にとって未来。頑張れとエールを贈る
遼太郎と愛永。時間が味方してくれるはずだという。
子供の名前が決まる。"安輝(あき)"
先に東京に帰った愛永らにハガキで連絡する。

航平の心の中の不安を描いた話しだった。
本当に時間が解決してくれるのか。
本物の親子ではないから人よりも寄り添う必要があるという彼。
不安だからこそ夢を語り紛らわそうとするものの、それが
粧子にとっては嫌みに聞こえてしまう。

一方最後の修羅場に向けて遼太郎が父親としての父性に目覚める
話しでも有ったのかも知れない。
トランシーバーを通して赤ちゃんに語りかける粧子の話しを
聞き、その思いも募っていく。

ドラマで面白いのは、子供が産まれるのを前後して、互いの
心情の変化だと思う。
ドラマの中では母性は女性を変えるが、父性は男を変えない
ものなのかと語りかけていたが、結果的にはどちらも当然
ながら変わっていった。

子供が産まれる前、粧子は自宅の隣に遼太郎が居ることを
嫌に思い、引っ越すことを考えていた。
しかし今回の展開の中では、いつまでも隣にいて成長を見守
って欲しいと考える。
逆に遼太郎は成長していく姿を見たくなくて引っ越しする事を
決意していく。

ちょっと最後は突然航平が愚痴っぽくなった感じもするが、
見えないところで粧子の失礼極まりない態度が目について
いたのでこうなるのも当然の結果なのかなと思う。
子供のことでなんとか我慢している航平に対して、未だ粧子は
遼太郎に愛情光線を発しているからね。

愛永の病気も確実に進行しているようだし、航平にとっては
全てを失いそうな展開だなぁ。

guest
坂俊一、沢村亜津佐、咲野俊介、蒲谷明留、山路和弘

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)