高校教師
(1993年)

脚本/野島伸司
プロデューサー/伊藤一尋
ディレクター/鴨下信一、吉田健、森山享


第1話 禁断の愛と知らずに


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日向女子高等学校の三学期の始業式。
二宮繭は冬休み明けに、いつものように電車で通学していると
定期の期間が切れていることを忘れて改札を出ようとしてしま
う。駅員に呼び止められ駅長室に連れて行かれる繭。学校に
確認を取るという駅員だったが、偶然そこには臨時教師の羽村
隆夫がその場にいて身元を引き受ける。
隆夫は教員免許こそ持っていたが、これまでの間ずっと大学の
研究室に居たこともあり、最近の女子高生の様子を知らず、
繭に不安に気持ちを吐露。すると別れ際に繭は、私が守って
あげるとして隆夫に大声で呼びかける。
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教師としての経験もなく突如女子高に送り込まれた羽村隆夫と、
家庭に問題があり思春期でちょっと危うい感じの女生徒・
二宮繭の物語。

極々平凡な人生にこそ幸せがあり、そんな家庭に憧れを抱いて
いる隆夫にとって、女子校という場所は実にエキセントリック
な場所ではないだろうか。

今まで人と向き合うような仕事ではなかった人生に対して、突如
生徒の前に出なければならない期待と不安感。春の新学期が
始まるまでという気軽な立場ではあるが、それだけに落とし穴が
色んな所に待ち受けていそうな気がする。

色々と気になる要素は多かった。
独身で隆夫に目をかけている女性教師の宮原志乃はコメディ的な
演出で使われそうな感じだが、早くも繭が先輩達に睨まれて
いたり、ちょっと父親との関係がギクシャクしているところなど
不安な感じ。
そして何と言っても隆夫先生の下駄箱の中に入っていた手紙
"助けて"というシグナルは誰が発信したものなのか。今のところ
繭である可能性が高いけどね。

そして隆夫の婚約者であり研究室の主任教授の娘・三沢千秋が
早くも浮気して居るであろう形跡が見られたところは、隆夫と
繭の関係をより近づけるものとして危うい感じのする展開だ。

羽村隆夫 - 真田広之 (生物の教師)
二宮繭 - 桜井幸子 (生徒)
新庄徹 - 赤井英和 (体育の教師)
藤村知樹 - 京本政樹 (英語の教師)
相沢直子 - 持田真樹 (生徒)
二宮耕介 - 峰岸徹 (繭の父)
佐伯麻美 - 中村栄美子 (先輩)
三沢祐蔵 - 小坂一也 (研究室の主任教授)
三沢千秋 - 渡辺典子 (羽村と婚約)
樋口尚樹 - 黒田アーサー (羽村と同じ研究室の同僚)
坂入主任 - 金田明夫 (教師)
宮原志乃 - 山下容莉枝 (地理の教師)
新庄貴広 - 森田洸輔 (徹の息子)
羽村和人 - 三浦浩一
田辺里佳 - 若林志穂

教頭 - 小宮健吾

桜井さつき、金野かなえ、永田美妙、小堺忍、吉田まゆ
関根雪絵、水野洋子、金井良子、駒崎香織、佐藤玲美
加藤貴子、吉村夏枝、江崎まり、山崎満、朝岡実嶺、川口雅代
松尾スズキ、久留蝶丸、増田由紀夫、松村準、浅見誠

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