高校教師
(1993年)

脚本/野島伸司
プロデューサー/伊藤一尋
ディレクター/鴨下信一、吉田健、森山享


第6話 別れのバレンタイン


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二人で一晩を共にした隆夫と繭は遅刻して登校。
いつものように激しい競争率を制して昼食のパンを購入し、
生物室に行くと、いつもとは違う光景に出会す。そこには隆夫
と仲良く話し合う教育実習生の女性・田辺里佳の姿があった。
里佳が退室した後、あからさまに嫉妬心を露わにする繭。
心配しなくても僕はモテないという隆夫。
映写機が点灯しているのを見た繭は影を利用して隆夫と擬似的
接吻を試みる。
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ちょっと最後が切なくなるような展開だった。
特にこの時をきっかけに君は笑顔を見せなくなったという
ナレーションがあまりに切ない。。
隆夫が犯した小さな裏切りに対して、折角開いていた心を閉ざし
てしまう繭はまた元の殻に閉じこもってしまうのだろうか。。

今回は隆夫と繭の間に、田辺里佳の存在が浮かび上がる。
勿論割ってはいるにはちょっと厳しい存在だが、嫉妬させ勘違い
させるくらいの効果は有ると思う。そうすることで互いの愛情が
確かめられるというものか。

繭が男性と外泊したとの密告であっさり停学。
隆夫の元に繭の父・耕介がアパートに来る。
この世代特有の熱病だという彼。更に繭は君には受け止めきれ
ないという。
藤村先生が寂しそうに職員室で語っていたけど、生徒達は学生
の内は熱を上げるけど卒業と同時にあっさりと先生に対する
恋心は失われるという言葉通り、この時期にはよく有ることだ
と思う。しかしそれを打ち破ってくれそうなのがこの二人だよ
ね。

バレンタインの日。
実にタイムリーなネタだね。
直子は新庄先生の家に行きチョコレートを渡す。
その姿に嫉妬する藤村の異常な行動。車のクラクションを鳴ら
し続けるという姿にちょっと恐いものがあった。

停学中であり家庭教師とは名目に監禁状態の繭。
直子に頼んでPM8:00に校門前集合の手紙を隆夫の下駄箱に入れて
もらう。
教育実習生の歓迎会にて、新庄にこっぴどく殴られ失望された
事に対して、繭との関係にケリを付けるべきかどうかで悩まさ
れる。
なかなかやってこない隆夫に、電話/留守録に入れる繭のメッ
セージが実に可愛らしい。
彼女が一度言い出したら聞かない性格だという事は分かっている
ハズで、結局深夜12:00近くに校門に行く。

ここで別れを告げる隆夫だが、繭にとってそれが心情とは切り
離された嘘の言葉だという事は明らかに分かると思うんだよね。
何故あっさりとその言葉を信じて彼のことを信じようとしない
のか。

羽村隆夫 - 真田広之 (生物の教師)
二宮繭 - 桜井幸子 (生徒)
新庄徹 - 赤井英和 (体育の教師)
藤村知樹 - 京本政樹 (英語の教師)
相沢直子 - 持田真樹 (生徒)
二宮耕介 - 峰岸徹 (繭の父)
佐伯麻美 - 中村栄美子 (先輩)
三沢祐蔵 - 小坂一也 (研究室の主任教授)
三沢千秋 - 渡辺典子 (羽村と婚約)
樋口尚樹 - 黒田アーサー (羽村と同じ研究室の同僚)
坂入主任 - 金田明夫 (教師)
宮原志乃 - 山下容莉枝 (地理の教師)
新庄貴広 - 森田洸輔 (徹の息子)
羽村和人 - 三浦浩一 (隆夫の兄)
田辺里佳 - 若林志穂 (研修生)

教頭 - 小宮健吾

桜井さつき、金野かなえ、永田美妙、小堺忍、吉田まゆ
関根雪絵、水野洋子、金井良子、駒崎香織、佐藤玲美
加藤貴子、吉村夏枝、江崎まり、山崎満、川口雅代
久留蝶丸

栗原佳苗、長岡尚彦、辻靖夫、友田由里子

長岡尚彦さんのblog
http://blog.goo.ne.jp/pandenewo/

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