高校教師
(1993年)

脚本/野島伸司
プロデューサー/伊藤一尋
ディレクター/鴨下信一、吉田健、森山享


第11話 永遠の眠りの中で


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空港で耕介の事を刺した隆夫。
耕介は意外にも隆夫の行動を理解し、自分のことを誰にも気付
かれずに自宅に連れて行ってほしいと告げる。どのみち私は
医者からも見捨てられて長いことはなかったという耕介。最後
は繭と二人っきりで過ごし、一緒に死んでほしいと言っていた
かもしれないと告げる。
自宅につくと寝室で繭と二人っきりにしてほしいと頼む耕介。
あの男が好きか?と尋ねると、繭を部屋から出した後、部屋に
鍵をかけて自らランプの油を使って火を放つのだった。
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耕介の行動は意外だった。
自分のことを刺してまで繭のことを思っていた隆夫のことを
認めたって事なのだろうか。自分の命が短いことを知って、
愛する繭を託すならばこの人しか居ないと思ったか?

繭の心境も微妙な感じで、嫌っているはずの耕介のことを
手を握って看病したりする辺りの心理はどういうものが存在
するのだろうか?

タクシー運転手が耕介が空港から運ばれてくるのを見ていた。
目撃証言だけならまだしも、シートに血痕が付着していたの
だから絶体絶命。

新庄の件はうまくまとまった様で良かった。
子供はやっぱり父親に懐いていたんだね。
直子の存在がとてもかわいらしく、持田真樹を起用したのは
大正解だと思う。

最後に新庄と隆夫が別れるシーンはホント切ないな。
今まで互いに友人が出来なかった二人が大人になってようやく
親友と出会えた。恋する以上に親友を見つける方が難しいと
思うんだよね。

繭が赤い糸を小指に結んでおく辺りがなんとも可愛らしい展開。
逆に言えば逃げられない事を示唆しているようで怖い気もする
けど。

最後は死んだのか、寝ただけなのか分からない作りも良い感じ。

羽村隆夫 - 真田広之 (生物の教師)
二宮繭 - 桜井幸子 (生徒)
新庄徹 - 赤井英和 (体育の教師)
藤村知樹 - 京本政樹 (英語の教師)
相沢直子 - 持田真樹 (生徒)
二宮耕介 - 峰岸徹 (繭の父)
佐伯麻美 - 中村栄美子 (先輩)
三沢祐蔵 - 小坂一也 (研究室の主任教授)
三沢千秋 - 渡辺典子 (羽村と婚約)
樋口尚樹 - 黒田アーサー (羽村と同じ研究室の同僚)
坂入主任 - 金田明夫 (教師)
宮原志乃 - 山下容莉枝 (地理の教師)
新庄貴広 - 森田洸輔 (徹の息子)
羽村和人 - 三浦浩一 (隆夫の兄)
田辺里佳 - 若林志穂 (研修生)
玉田亜弓 - 広田玲央名 (自殺してしまう)

教頭 - 小宮健吾

桜井さつき、金野かなえ、永田美妙、小堺忍、吉田まゆ
関根雪絵、水野洋子、金井良子、駒崎香織、佐藤玲美
加藤貴子、吉村夏枝、江崎まり、山崎満、川口雅代
久留蝶丸、栗原佳苗

鈴木史朗 (アナ)、西尾徳、ト字たかお、水森コウ太、宮寺康夫
須川義弘、中野壽年、小早川進一、大村みのり

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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