ラブジェネレーション

脚本/浅野妙子、尾崎将也

第7話 幸せの次に来る事

水原の元に白石から電話が鳴る。
白石は彼と一緒に居たことを告白。そして彼は自分を守る事に
必死で周りが見えなくなる人だという。そんな人と結婚しても
良いのか?と忠告してきた。そんな電話を受けた後に哲平が
社員旅行のお土産を届けに来た為、水原は彼の前で涙を見せて
しまう。涙を見せまいとする水原は哲平の事を追い返す。
哲平は心配した様子で帰宅する。すると理子が突然カメラを
片手に遊びに来る。カメラを向ける理子は哲平の暗い表情を
見逃さなかった。
翌日哲平に新しいコンペの話しが舞い込んでくる。
上司の黒崎から前回のコンペと同じ様なミスを冒すなと忠告。
哲平の元に同窓会の連絡が来るが、出る暇も無かった。
そんな哲平の元に水原がやってくる。夕べの事を説明に来た
感じだが、傍に理子が居たこともあり全てを語ることは出来な
かった。

理子は哲平と水原の関係を過去のものだと信じたい。
しかし次々と哲平が水原のことで頭を悩ませている姿に
少しずつ気持ちが揺らいでいき、最後の同窓会の件で
水原と出席したにもかかわらず、会社にいたとする哲平の
嘘に飛び出してしまう理子。

理子にとってはとても可愛そうな話しだった。
自分は哲平の事だけを考えているのに、対する哲平は水原の
事で頭がいっぱい。過去の女の事を忘れられず、いつまでも
引きずっていくというのは、ドラマとしてありがちな展開では
有るが、やはり理子にとっては残酷な展開なのかも知れない。

哲平と水原の恋愛が今まで引きずる理由も上手く理由付け
してある。きちんとした別れというものを経験しておらず、
過去が消化不良のまま今尚別れた理由を互いに消化し切れて
いない点だ。
当時は自分の嫉妬する姿とか、格好悪い姿を見せたくなくて
別れたという水原。浮気した事実が本当なのかどうかも分か
らず、結局噂ばかりが大きくなって破局してしまった不幸が
存在する。

荘一郎と水原の関係を邪魔するのは元彼女である白石だ。
この二人もまた当人同士が原因で別れたわけではない
事もあり、消化不良な恋愛を引きずった経緯がある事も
ドラマとしては皮肉に映る。
彼女には何もない為に、今の幸せな彼のことを妬んでいる
訳だが、好きだという気持ちは今でも存在し、なんとも複雑な
心情を引きずっている。

ドラマらしく不安な気持ちを煽るだけ煽って、最後にその
気持ちを確かめ合うという展開が繰り返されるばかりなの
だが、この辺のやきもきする感じがドラマの面白さなんだろ
うね。

同窓生として藤木直人が出演。
生瀬勝久さんは、キムタクとコンペで一緒に仕事をする
社員の役で登場。

片桐哲平 - 木村拓哉 (元彼女さなえの事が忘れられない)
上杉理子 - 松たか子 (哲平の事が好き。哲平と同じ職場)
片桐荘一郎 - 内野聖陽 (哲平の兄。さなえと婚約)
水原さなえ - 純名里沙 (荘一郎にプロポーズされる)
高木エリカ - 藤原紀香 (理子の友人。哲平が好き?)
黒崎武士 - 平田満 (哲平の上司)
白石奈美 - 森口瑶子 (荘一郎の元彼女。麻薬で捕まる)
吉本民夫 - 川端竜太 (哲平の親友。エヴァ好き)
佐々木大作 - 井筒森介
上杉謙一 - 井川比佐志 (哲平の親友。)

guest
岸博之、井之上隆志、山崎直樹、近藤京三、原田修一
長嶺尚子、丸山浩之、中村育二

野村信次、生瀬勝久、山西惇、藤木直人、篠原のり子
橋本和人、澤口夏奈子

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