ラブジェネレーション

脚本/浅野妙子、尾崎将也

第9話 別れ

"ウソだと言って。私には哲平しか居ない。もう後戻りなんか
出来ない"。水原とのキスシーンを見てしまった理子は
信じられないといった様子で哲平の元から離れ、会社を休んで
実家の長野に帰郷する。実家のペンション”ピーポロ”では
理子の帰りを喜ぶものの妹の緑から、急に帰省した姉を不審
に思い、彼氏に振られたのかと言われる。
エリカと食事をする哲平は、理子の母親は体が弱く病気がち
なので理子のことを手元に置きたがっていることを聞かされる。
そして水原との関係に釘を刺し、中途半端な優しさは相手を
傷つけるだけだと指摘される。明日東京に戻ってくる事を
聞かされ、哲平は東京駅で待つ。駅でご立腹の理子に会うが
哲平の優しさに理子は何も言い返せなかった。
一方壮一郎はさなえを連れて、婚約を解消したことを報告
にいく。婚約解消は出世にも響くことを言われるが、自分の
責任だとしてこれを受け止める。水原は自分を守るために
女を捨てる男だと思っていただけに、壮一郎の行動は意外に
映る。壮一郎は当時何が一番大事だったのか分からなかった
が、今はさなえの気持ちが一番大事だと応えた。
哲平は理子の前でハッキリと答える。オレが好きなのはお前
だという。理子は哲平の中でさなえに対する気持ちをゼロに
して欲しいと告げる。私は哲平だけしか見ていないと。
そこで哲平は明日水原に会い、全ての関係を清算する事を
伝える。

理子との関係を優先するために水原に別れを告げるものの
そう簡単に事が運ばないことを描いた話しだった。

良い感じで進んでいた展開だったが、やはり水原側には
まだまだ気持ちが残っている様子。中国行きを決心した水原。
その時点で別れれば良かったものの、哲平は自宅へと招き
燃やしてしまった卒業アルバムの変わりを水原に手渡した
ことからややこしくなってしまった。

直接理子は浮気の現場を見たわけではない。
ただ電気が消える哲平の部屋、そしてその間電話が不通だった
という事実は彼女の中の不安を煽るのに十分怪しげな雰囲気
は漂っていた。

でもこういってはなんだが、理子はずっと部屋の外にいた
訳で、どのくらいの時間なのかは分からないが、会話して
いた時間なんてたかが知れたものなので、Hしていないこと
は分かるのではないか。しかもあの時水原の涙を流した姿
を見かけている。関係が少しでも継続しそうな流れならば、
悲しい顔をして涙なんか流さないと思う。

理子は水原に会いに行くとき、哲平の前で許すための条件を
提示した。スクランブル交差点で理子を好きなことを叫べ
とか、パンツ一枚でパルコまで逆立ちしていけという。
ここまで来たら、それを実行するしかない!!

しかし長野行きのキップまで用意したのに、ここで別れる
となると切ないね。実家に行くと言うことは哲平にとって
それなりの決意表明の表れだと思うんだけどね。

片桐哲平 - 木村拓哉 (元彼女さなえの事が忘れられない)
上杉理子 - 松たか子 (哲平の事が好き。哲平と同じ職場)
片桐荘一郎 - 内野聖陽 (哲平の兄。さなえと婚約)
水原さなえ - 純名里沙 (荘一郎にプロポーズされる)
高木エリカ - 藤原紀香 (理子の友人。哲平が好き?)
黒崎武士 - 平田満 (哲平の上司)
白石奈美 - 森口瑶子 (荘一郎の元彼女。麻薬で捕まる)
吉本民夫 - 川端竜太 (哲平の親友。エヴァ好き)
佐々木大作 - 井筒森介
上杉謙一 - 井川比佐志 (哲平の親友。)

guest

岸博之、井之上隆志、山崎直樹、近藤京三、原田修一
長嶺尚子、五十嵐いづみ、奈月ひろ子、吹石一恵、鈴木美穂
野村信次、木村翠、番哲也、伊藤眞

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system