未成年 (1995年10月期・金曜22時枠TBS) 脚本：野島伸司 制作：伊藤一尋 演出：吉田健、加藤浩丈、金子与志一

第1話 赤い傘と兄貴の恋人
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1995年夏。
戸川博人（ヒロ）はTHE HIGH-LOWSのコンサートのスタッフと
してアルバイトする。そこで一人の女性客の事が目に付く。
バリバリのロック音楽に対して全く乗り切れていない感じの
女性。その女性の友人が貧血で倒れたために病院へと運ぶこと
になる。ヒロはそこで相手が大学2年生で二歳年上の女性だと
知る。そして去り際に彼女の学生証を拾う。名前は新村萌香。
彼女は楽しそうな所ならば何処にでも行こうと思ったと告げ、
冒険しようとした事を告げる。

高校生のヒロは親友の順平の事が羨ましく思う。順平は野球と
いうものに青春を捧げているが、ヒロには熱くなれるものが
一切無く、ただ一日が過ぎていくばかりの日々だったのである。

この日も放課後、ゲームセンターで対戦ゲームをしていると
不思議な青年・デクと出会う。そんな中、外で順平が不良に
絡まれているのを知り助けにいくも多勢に無勢。絶体絶命の
中、別の所からまた一人の不良がやってきて自分のバイクが
傷つけられたとして順平らに絡んだ男達を次々に殴り飛ばす。
男は背中に刺青を掘っており、殴り飛ばす姿はちょっと普通
ではなかった。
その男、なんとヒロとかつての同級生で、中学二年生の時に
傷害事件を起こしていた人物だった。
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タイトル通り未成年者の人生に於ける悩みや葛藤、そして恋愛
などを取り上げたもの。

何か楽しいことは無いのか、何か熱くなれるものは無いのかと
常に嗅覚を研ぎ澄ましてさまよい歩く未成年達。
そんな仲間達の不思議な組み合わせがこのドラマの特徴だ。

何と言ってもそれぞれのキャラクターが個性的。

その中でも主人公のヒロは優秀な兄と比較され生きてきたこと
で兄へのコンプレックスを抱えるという役柄。今回も兄の連れ
てきた彼女に恋をして一人の女性を巡って熱い対立を予感させる。

どの人物も一つ間違えば危ない方向へと転がり落ちていくかも
知れない未成熟な人間の繊細さが良く描かれているし、
大人に憧れつつも子供の顔を覗かせる数々のシーンが、とても
上手く表現されている。

この頃の谷原章介さんは若いな。
浜崎あゆみさんも出演していると言うことで、とても興味深い
ものがある。見方によってはプレミア感が付いた感じだね。

受験勉強に励む勤が瞳のバレエを練習する姿を覗き見している
ところがまた純愛にも怪しさにも取れるが、大きな問題に発展
しなければ良いんだけどね。

ゴロウが暴力団の構成員の一つである点も不気味。
悪い奴では無さそうだけど、一つ間違えば事件に発展しそうな
事が彼にはついて回っている感じにも見えるからね。

ゴロウに風俗に連れて行かれた後に、ヒロと順平の対応の違い
が面白い。ヒロは意外と短絡的に快楽を求めない性格で、この
辺が上手くモカに対する純粋さとして現れている。
順平は真っ先に経験を求めるも、結局達成感は得られなかった。
10代の男性の性への憧れや未知への不安感が上手く描かれている
と思う。

戸川博人（ヒロ）…… いしだ壱成 (開叡高校3年生)
室岡 仁（デク）…… 香取慎吾 (知的障害)
坂詰五郎（ゴロ）…… 反町隆史 (暴力団の構成員)
神谷 勤（優等生）…… 河相我聞 (有名進学校に通う高校3年生)
田辺順平 （インポ）…… 北原雅樹 (ヒロのクラスメイトで野球部所属)
新村萌香（モカ）…… 桜井幸子 (大学生)
安西加代子（カー子）…… 遠野凪子 (ヒロ、順平のクラスメイト)
田畑 瞳（ひとみ）…… 浜崎あゆみ (有名女学校に通う才女)

戸川辰巳 …… 谷原章介 (ヒロの兄で萌香の恋人)
アリサ …… 朝岡実嶺 (五郎の恋人でソープ嬢)
戸川芳史 …… 西岡徳馬 (ヒロ、辰巳の父)
新村武郎 …… 宇梶剛士 (萌香の兄で刑事)
見城雅宏 …… 小木茂光 (心臓外科医)
梅原幹雄 …… 寺田農 (テレビ局のディレクター)
サオリ …… 大寶智子 (萌香の友人)
神谷真紀子 …… 高林由紀子 (勤の母)
室岡邦博 …… 六平直政 (デクの父)
室岡貴子 …… 山本道子 (デクの母)
田辺　健 …… 阿南健治 (順平の父)
田畑洋造 …… 勝部演之 (瞳の父で国会議員)
田畑裕子 …… 田島令子 (瞳の母)
牛島洋平 …… 森本レオ (考古学教授)
小池唯一 …… 浅野和之

水城蘭子、保木本竜也、駒井なつき、松田ちゆり、高田龍也
藤東勤、瀬戸将幸、平嶋圭、藤井雅宏、加藤宏章、星裕
渡邉貴之、川平康晴、萩窪健司、笠間恭子、金永慎美

いしだ壱成さんのblog
http://ameblo.jp/isseiishida/
北原雅樹さんのblog
http://masaki.nicepapa.com/
遠野凪子さんのblog
http://ameblo.jp/tohno-nagiko/

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)