世界で一番君が好き!
(1990年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本: 松原敏春
音楽: AKIHABARA ERECTRIC CIRCUS
プロデュース: 山田良明、大多亮
演出: 光野道夫、中野昌宏、本間欧彦
「今すぐKiss Me」LINDBERG

http://www.bsfuji.tv/top/pub/sekaide_ichiban.html





第2話 この愛21世紀まで永遠です!
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華は万吉らが大阪で起きた華の別れの事を知っていたことを
知り、恵が話したと知って会社に行くと彼女のクビを絞める。
思わず会話している際に口が滑ったとして、謝罪する。
何故また万吉たちと縁が出来たのかという疑問に恵は答えて
いく。万吉は夕べアパートに来たが、アパートの郵便受けに
華の名前が無い事を知って、最寄り駅で待っていたのだという。
そこでたまたま出会い飲みに行ったのだという。花束はそこで
万吉から受け取ったモノだという。世間話の序でに華が別れた
事を話してしまったというと、華は恵に対して、
"お前とは今日
限りだ"
と語る。しかし華の口癖となっている為に、ちひろも
恵もまたその言葉かと笑う。恵は今夜食事と飲み代を奢るので
許してと華を宥める。

万吉と公次は二人でシャブシャブを食べに行く。
万吉はシャブシャブの食べ方についてウンチクを語る中、万吉
から
今年中に華さんと結婚すると聞かされ、明るく幸せな家庭
を築くのだと言われる。

一方華たちの夕食はお好み焼きだった。
安上がりで済まそうとしているとして華は恵を非難する中、
ちひろは二人がじゃれ合うのを見て、女としての将来とか考えて
いるのか?と尋ねる。結婚を口にされると二人とも話題をそらそう
とする。

万吉は叔父の小泉が経営しているバー・
ルイジアナハリケーン
で席をリザーブしていた。これから叔父さんに彼女を紹介する
という万吉に小泉も期待する。
三人の女性、恵、華、ちひろが店に来店。公次や邦彦たちも
やってくると、華は恵が仕組んだ罠だとすぐに気がつき、激怒
する。
公次は華の友達の中に、先日
中央公園でぶつかったちひろが居る
のを知り挨拶する。それを見た恵は一体どういう関係なのかと
問い詰める。
華は公次がちひろにまで手を出して居る事を知って、女なら
誰にでも声を掛ける人が居るとして暗に非難する。この世の中
にはエレベーターの中で例え引っぱたかれようとも気にしない
男が居るのだと。公次は華に激怒しようとするが、万吉は
争いになりそうな所を、人生には出会いも有れば別れもあるの
だから過去の話よりもこれからの話をしようと語り、今日の
素晴らしい出会いに乾杯をする。

万吉は華に対して花束を受け取ってくれたか?と問い、その中に
メッセージが入っていた事を指摘。
花は枯れても21世紀まで
心は永遠
と書かれていたメッセージカードだった。周りでそれを
笑おうとしていたものたちに、人の心は誰も笑う権利は出来ない
のだと告げる。花は誰にでも女に声を掛ける男よりはそういう
人の方が良いと語る。

そんな中突然早苗が現れ公次の元にやってくる。
新幹線の中でずっと一人で飲んで今戻って来た所だという早苗。
公次は何か用なのか?と問うと、早苗は貴方にとって私は何なのか
と問う。私がこういう性格なのは貴方も知っているのだから、
少しくらい私の我が儘に合わせてくれても良いでしょという
彼女。華は万吉に、くだらない痴話喧嘩を聞きたくないので二人
きりで飲みに行こうと店を後にしてしまう。公次は自分から
別れると言ったのだろうと告げる。早苗は反論しようとするが
話を聞いていた邦彦は、早苗に対して、今夜の君はみっともない
とし、そういう話はシラフの時にすべきだとして、今日は僕が
送っていくと店の外に出す。しかし去り際に、邦彦は公次に対
して、早苗の言葉にも一理あると告げる。

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華と公次と万吉は東京帰りの新幹線の中で隣り合ったことから
縁が出来る中で、互いに恋人とは別れたばかりで、そんな相手
との関係を引きずりつつ、新しい関係を模索していく。
公次は別れたハズの早苗がすり寄って来るし、華の元には別れ
をつけられたハズの英一が未だに華の元から離れようとせず、
関係を続けようとして近づいてくる中で、別れさせる為に
華は公次を新しい恋人として英一に紹介して、諦めてもらう様
説得していく。

エピソードそのものよりも、浅野さんの行動を見ているだけで
楽しめるドラマ。
相変わらず突然冷たい顔を見せたかと思えば、ニヤりとした顔
をして猫のようにすり寄って来る華の演技・性格が面白い。
この時代の工藤静香さんの幸薄そうなOL役というのも、トレン
ディドラマのイチ役割として確固としたものが有ったしね。

今回は代理がテーマだったのか。

ちひろは公次に積極的アプローチして一緒に中央公園でランチ
しようとするも、公次が急な仕事で空振り。華は万吉から別れさ
せ屋的仕事を受け持ち事になるが、これもまた仕事でいけなくな
る。

華は毎回恵のクビを絞めているし、恵はちひろのクビを絞める
姿が有る。食物連鎖の構図が面白く出来上がっている感じが
するが、男性陣との繋がりも、面白い所で出来上がっていて、
上手く互いに出会う様なシチュエーションを作っている感じがする。

公次と華が互いにイニシアチブを取り合う内容もまたとても面白
く出来ており、今回は華が公次に頭が上がらない中で公次の
態度があまりにタカビー(死語)な所も笑えた。
華公は流石に無いと思ったけど、英一の姿も気持ちが悪すぎて
逆に笑える。

向井華 …… 浅野温子 (29歳、World Tourist)
山村公次 …… 三上博史 (Nelson Japan co inc.)
杉本ちひろ …… 工藤静香 (World Tourist)
小笠原万吉 …… 布施博 (住宅設備会社"ローブ"、トイレ)
篠木邦彦 …… 風間トオル (公次の後輩、女性について説く)
河合英一 …… 益岡徹 (華の元彼、大阪転勤になり遠距離で別れる事
に)
和田早苗 …… 財前直見 (公次の元彼女)
佐伯恵 …… 石野真子 (World Tourist)

マスター・小泉リュウゾウ …… 中条静夫 (ルイジアナハリケーン)

中村れい子、中山秀征、若山幸子、富士原恭平、佐藤百起
河野智是、有馬敏郎、松永博史

真鍋敏、吉岡美貴子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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